茎の断面が四角いので
フィソステギア(カクトラノオ)
科名:シソ科学名:Physostegia virginiana別名:カクトラノオ ハナトラノオ原産地:北アメリカ草丈:60cm~1m主な開花期:6月-9月栽培難易度:
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フィソステギア(カクトラノオ)とは
淡ピンクの花 |
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行儀良く並ぶ葉 |
四角い茎 |
北アメリカ東北部原産、毎年花を咲かせる多年草です。フィソステギアは約15種の仲間が知られていますが、おもに園芸で栽培されているのは、フィソステギア・バージニアナという種です。
繁殖力が旺盛で地下茎を伸ばして増えていきます。地下茎からはたくさんの茎を伸ばしますが、地上を伸びる茎はあまり枝分かれしません。葉っぱは細長い楕円形でフチにぎざぎざが入ります。茎を挟んで左右にでて、一段ごとに90°回転しながら生えるので、よく見るとすごく行儀よく見えます。 茎は断面が四角く、和名のカクトラノオ(角虎の尾)はそこに由来します。「虎の尾」は花穂を虎のしっぽに見立てたものです。ちなみに、属名のフィソステギアはフィサ(袋状)とステゲ(覆い)に由来し、果実を覆うように付く萼にちなむと言われています。
夏~秋に花穂を伸ばして白や淡~濃ピンク、青みを帯びた紫色の花を密に咲かせます。花は筒型で横向きに咲き、つぼみは下から上に咲き進んでいき、最期の方は花穂がかなり長くなっています。冬は茎葉が枯れて、根と芽の状態で越します。
日本に入ってきたのは明治末~大正時代と言われています。強健な植物で、場所が合えば手間もかからないので公園の花壇などにも利用されます。また、切り花にも向きます。
葉に白い縁取りが入る品種がありますが、明確に品種名を付けられたものはあまりありません。
花穂を虎のしっぽに見立てた「○○トラノオ」は存外にたくさんの種類があります。本種以外には、オカトラノオ(サクラソウ科)、イブイトラノオ(タデ科)、ルリトラノオ(ゴマノハグサ科)などがあげられます。
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