葉っぱがキレイで可愛らしい、サルビアの仲間
ペインテッドセージ(ホルミナム)
科名:シソ科学名:Salvia viridis (= S. horminum)別名:ムラサキサルビア原産地:地中海沿岸草丈:30cm~60cm開花期:5月~7月難易度 (ふつう) |
ペインテッドセージ(ホルミナム)とは
ピンク |
花 |
地中海沿岸からクリミア半島・イラクにかけて分布するサルビアの仲間です。以前はサルビア・ホルミナムの学名が付けられていたので、その名残で今でもホルミナムの名前でタネや苗が市販されます。花後に枯れてしまう一年草で、春か秋にタネをまいて育てます。
草丈は30cm~60cm、葉はやや長めのタマゴ型で表面には白い産毛が生え、触感は少しやわらかく、網目状に葉脈が入ります。開花時期になると茎の頂点付近に付く葉っぱ(正確には苞-ほう-と言います)がピンクや白、青紫などに色づきます。この色づいた苞がペインテッドセージの一番の特長であり魅力です。
花は色づいた苞の下、茎にくっつくようにやや間隔を空けて穂状に付きます。花は小さめで、下の部分は白色、上の部分は苞が紫に色づくものは紫、ピンクのものはピンク、白のものは白になります、じっくり見るとそれなりに可愛らしい花ですが、苞の派手さに目を奪われてあまり目立ちません。
育て方
タネまき
タネまきタネをまいて育てます。タネまきの時期は4月~5月もしくは9月~10月です。20℃~25℃の気温があれば、1週間~10日ほどで発芽を始めます。適温でないと春にまくと初夏~夏、秋にまくと春から花を咲かせます。暑さで弱って苞がキレイに色づかないことがあるので、平地や暖地では秋にタネをまいて春に楽しむほう、若干育てやすく、長く楽しめます。寒冷地では春まきが適しています。
鑑賞時期 タネまき …育苗・栽培
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
秋まき |
… | … | … | … | … | … |
春まき |
… |
苗を育てる
葉っぱが10枚程出てきた頃、先端で芽を摘むと(摘心)ワキから芽が数本伸びてきて茎の数が増えてバランスよく茂ります。摘心しなくても育ちますが、ややひょろっとした草姿になります。
置き場所
日当たりと水はけのよい土壌が適します。ある程度耐寒性はありますが、冬は霜や寒風を避けられる場所に置いたほうがよいでしょう。秋まきの苗を花壇に植える場合は春になるまで待ちましょう。
水やり・肥料
水やりは乾いたらたっぷり与えます。肥料はあらかじめ土に混ぜておき、 生長してきたら液肥や化成肥料をときどき施します。
楽しみ方
花壇や鉢植えなどにまとめて植えると鑑賞時は見栄えがします。初夏に風で揺れる様は中々風情があります。寄せ植えにも少し入れるとよいアクセントになります。色づいた苞は乾燥させても色がそのまま残るため、枝ごと刈り取って乾燥させ、ドライフラワーとして利用することもできます。入手しやすい品種は「ホルミナム・ミックス」です。
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