ルビー色の果実が美しい
ヤマモモ
科名:ヤマモモ科学名:Myrica rubra原産地:日本・中国南部~インド別名:ヤンメ ヤンモ樹高:3m-4m(自然では15m-20m)主な開花期:3月-4月主な収穫時期:6月-7月栽培難易度: (育てやすい)
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由来・来歴
日本(関東より西)、中国南部~インドに自生する常緑性の樹木です。雄木と雌木があり、雌木は梅雨時期にルビー色の美しい果実を付けます。この果実は平安時代から食用として親しまれていました。日本に自生している樹木と言うこともあり、果樹としても古くから知られていますが、葉も光沢があり美しく、樹形もきれいに整い、病害虫にも強いので近年では街路樹などにも利用されています。また、光沢のある緑色の葉とルビー色に熟した果実のコントラストも美しいです。
姿・形
自然環境下では20m近くの高木に生長しますが、果樹や庭木としてとして利用する場合は通常、枝を切って樹高3~4mに調整します。葉は細長いヘラ状で縁にはギザギザがなく(まれに出ることがあります)、表面は光沢のあるグリーンです。
3月-4月に花を咲かせます。花は雄木と雌木で異なり、雄木は赤みを帯びた3cm程度の花穂に褐色の雄花を咲かせ、雌木は長さ1cmほどの紅色の雌花を咲かせます。いずれもぱっとしない花ですが、風によって受粉する風媒花で、虫を誘うような目立つ花びらなどが必要ないのだと考えられます。
花後、雌木は果実を付け梅雨時期にルビー色に熟します。果実の大きさは1.5cm前後、汁っけがあり生で食べられる他、ジャムや果実酒にも利用できます。
ヤマモモの幹 |
ヤマモモの葉 |
ヤマモモの雌花 |
品種
比較的育てやすい、家庭果樹向きの品種
瑞光(ずいこう)
直径3cmにもなる大果種で、広く普及している品種です。収穫後、足のはやいヤマモモの中では比較的日持ちがよい。酸味が強いので加工向きです。
森口(もりぐち)
大果種で、果実の直径は約3cm。甘みが強く生食向きですが、収穫後、やや足がはやい。
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