ダンギク(段菊)の育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- クマツヅラ(シソ)科
- 学名
- Caryopteris incana
- 用途など
- 鉢植え 地植え
- 開花期
- 7月~9月
- 大きさ
- 高さ30cm~1.5m
- 耐寒性
- ふつう(凍結注意)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・日当たりのよい場所で育てます
- ・クランドネンシス(ハナシキブ)は寒さに強い
- ・肥料は与えすぎない
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月 |
---|---|
タネまき | 4月中~5月中 |
日常の手入れ
切り戻し
冬は寒さで枝葉が枯れるので、株元までばっさりと切り戻します。枯れた花はそのままにしておくと見栄えが悪いので取り除きます。
日当たり・置き場所
日当たりがよければあまり場所を選ばずによく育ちます。日当たりの悪い場所では枝がひょろひょろに伸びたり、花付きが悪くなります。
マイナス5℃くらいまでは耐えますが、冬は株元に腐葉土を厚くかぶせたり、土を寄せて根を凍らせないようにしましょう。鉢植えは軒下やベランダなどにおいて凍結しないように気をつけます。防寒することで春になったとき、芽が出やすくなります。クランドネンシス(ハナシキブ)は耐寒性が強いので、特に防寒は要りません。
水やりと肥料
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。極端に乾燥させると生長が鈍るので夏は気をつけましょう。地植えは一度根付いてしまうと、特に水やりは要りません。
植え付ける際にゆっくりと効くタイプのものを土に混ぜ込んでおけば追肥は特に必要ありません。窒素分の多い肥料を与えると本来鮮やかなはずの花色が悪くなるので窒素、リン酸、カリがバランスよく配合された肥料が適しています。肥料は少なめのほうが株も締まって花色もよいです。鉢植えは生育中様子を見ながら、液体肥料をときどき与えてもよいでしょう。
適した土
弱酸性の土で水はけのよいものを好みます。鉢植えにするなら赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を使用します。
植え替え・植え付け
地植えは一度植え付けたら、株が混み合って株分けの必要が出てきたとき以外は特に植え替えの必要はありません。鉢植えは鉢内が根でいっぱいになる前に一回り大きな鉢に植え替えます。それ以上鉢の大きさを大きくしたくない場合は株分けをします。適期は霜の心配がなくなる5月頃が適期です。植え付けの深さが浅いと株元が乾燥しやすいので気をつけましょう。
ふやし方
タネまき、さし木、株分けで増やすことができます。
タネまき
発芽温度が20℃前後なので、タネまきは4月中旬以降にまくと失敗しにくいでしょう。この頃にタネをまくと早ければ8月頃から花を咲かせます。プランターに直まきして、間引きながら育てても、箱などにまいて発芽したら植え替える方法のどちらでも育てられます。
さし木
さし木は本年出た新しい茎を10cmほどに切り取って、土にさす部分の葉を取り除き川砂などにさします。根が出るまでだいたい1ヶ月くらいかかります。適期は6月頃です。
株分け
通常植え替え時に行います。
かかりやすい病害虫
害虫:センチュウ
センチュウは土の中にひそむごく小さな生物で肉眼で確認するのは難しいです。根に潜り込んで植物を枯らしてしまいます。発生したら土を消毒する方法がありますが、扱いづらい薬剤ですので一般家庭では難しいでしょう。 対処方法としては、発生した株を早く抜いてしまうことです。マリーゴールドにはセンチュウを駆除する効果があります。、ダンギクと生育サイクルが似ているので(植えつけ時期や開花時期など)そばに植えるとよいかもしれません。
関連する植物
-
カリガネソウ
クマツヅラ(シソ)科
主に低山にある林内の縁などに自生し、夏の終わりから秋に見ることができます。 -
セイヨウニンジンボク
クマツヅラ(シソ)科 難易度★★☆☆☆
夏に青い小花を穂状に咲かせる樹木です。若木の内から花をよく咲かせる。