スクテラリア・コスタリカナの育て方

シソ科 「す」からはじまる植物

スクテラリア・コスタリカナ
科名
シソ科
学名
Scutellaria costaricana
別名
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原産地
コスタリカ パナマ
大きさ
20cm~1m
主な開花期
6月~10月
耐寒性
よわい(10℃以上)
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

〔〕内は学名、Scutellariaの略

コスタリカ、パナマ原産の熱帯性花木です。英名ではコスタリアン・スカルカップ、スカーレット・スカルカップと呼ばれます。日本には同じ仲間のタツナミソウ〔S. indica〕などが自生します。葉はだ円形で葉脈に沿って表面がでこぼこと隆起し、茎は黒っぽい紫色をしており、よく枝分かれして茂ります。花は先端の開いた筒状で長さ4~5cm、茎の先端に直立するような感じで十数輪が360°ぐるりと付きます。花色はオレンジやピンク、緋色などがあります。日本での主な開花期は夏ですが、一定の気温があれば季節を問わずに開花します。

初夏~夏に鉢花の形で流通し、「女王の木」などの商品名が付けられていることもあります。鉢花としては高さ20-30cm程度の寸の詰まったものがよく出回りますが、本来は高さ1mほどに達する常緑性の低木です。

名前はラテン語で「小皿」を意味する「スクテラ」から来ており、がくの形に由来します。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 5月下~9月
肥料 5月~10月

日常の手入れ

切り戻し

花が咲き終わった枝は先端から1/3ほどの位置で切り戻します。すると、ワキから枝が伸びてきて再び花を咲かせます。

日当たり・置き場所

耐寒性がないので地植えは難しく、鉢植えで育てるのが一般的です。 強い直射日光を避け、風通しの良い明るい日陰で育てます。

寒さに弱く冬越しには10℃以上、出来れば15℃程度あった方が無難です。屋外に出しているものも、冬は早めに室内の明るい場所に移動させましょう。枯れないまでも冬に寒さでダメージを受けてしまうと、春以降に回復して花を咲かせるまで時間がかかることもあります。

水やり・肥料

多湿を好み強い乾燥を嫌います。開花期に水切れさせてしまうと、つぼみがぽろぽろと落ちてしまうこともあります。春~秋の生育期は土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。冬は気温の低下とともに生育も鈍り、水をさほど吸わないので水やりの回数を減らし、乾かし気味に管理します。ただし、冬でも20℃程度の気温が保てれば元気に生長するので、生育期同様に水やりをします。

肥料は春~秋の生育中に10日に1回程度、液体肥料を与えます。気温の低い時期は肥料を与えません。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

鉢の中が根でいっぱいになった株は一回り大きな鉢に植え替えます。適期は気温が充分上がってくる5月中旬以降です。

用土は腐植質に富んだ水もちと水はけの良いものが適しています。赤玉土7:腐葉土3など。

ふやし方

さし木でふやすことができます。気温が20℃以上あればいつでも可能です。冬に枯れる不安のある場合は、9月頃に挿し木で苗を作っておくと良いでしょう。

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