ニジノタマ(虹の玉:セダム)の育て方
- 科名
- ベンケイソウ科
- 学名
- Sedum × rubrotinctum
- 別名
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- 原産地
- 交雑種
- 大きさ
- 10ccm~15cm
- 主な開花期
- 4月~11月
- 耐寒性
- 凍結注意
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名。S.はSedumの略。
ぷりっとした光沢のある葉っぱをたくさん付けた姿がかわいらしい多肉植物です。分類ではセダム(属)の仲間になります。非常に丈夫で、色も美しく、生長スピードもそこそこ緩やかなので、多肉植物の寄せ植えによく用いられます。
葉の色は季節や環境によって変化します。特に秋から春の低温時は真っ赤に色づきやすく、その姿は非常に美しいです。逆に夏などの高温時は緑色になりやすいです。
株が大きく生長すると、茎の先端近くから星形の黄色い小花をまとめて咲かせます。そして、花後は咲いていた位置から子株を吹きます。
野生種ではなく、玉葉(S. stahlii)と乙女心(S. pachyphyllum)、2種のセダムが掛け合わさった交雑種と考えられています。斑入り品種のオーロラ(‘Aurora’)もよく栽培されています。
育て方
- ・水と肥料は控えめに
- ・よく日に当てます
- ・凍らせなければ屋外で越冬可
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月~6月 |
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日常の手入れ
葉をキレイに色づかせるコツ
置き場所や水やりで姿(特に葉色)が変化します。日当たりの良い場所で乾かし気味にすると葉先から真っ赤に色づき、日当たりの悪い場所や、水が多いと赤色が薄れて緑色が強く出ます。
キレイに色づかせたい場合は、水を控えめにして乾燥状態にし、日によく当てることがポイントです。屋外でも元気に育ちますが、葉をきれいに色づかせたい場合は、ベランダなど雨の避けられる場所のほうがやりやすいです。
季節的には冬~春に赤く染まりやすいですが、環境が整っていれば一年を通して赤く色づきます。
仕立て直し
茎が長く伸びすぎて全体的にバランスが悪くなったら、茎を先端から適当な位置でカットします。切り落とした方は さし芽に利用できます。
日当たり・置き場所
日当たりが悪いとひょろひょろに間延びして、葉も小さくなります。できるだけ日当たりの良い場所で育てます。主な生育期は夏で、暑さにも強いです。耐寒性もある程度あり、霜や凍結に気をつければ、冬も屋外で越せます。
水やり・肥料
水は土が乾いていたらやれば良いですが、乾燥状態が多少続いても問題ありません。むしろ、乾燥気味を好みます。水をやりすぎると、下の方から葉っぱがぽろぽろと落ちることがあるので注意しましょう。戸外で長雨に遭っても、同じような症状が出やすいです。
肥料は土にあらかじめゆっくり効くタイプのものを混ぜ込んでおけば、それ以上必要ありません。植え替える際、新たに肥料を混ぜ込めば良いです。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
土は水はけがよければ特に選びません。市販のサボテン・多肉植物用の培養土が手軽です。植え替えの適期は春です。1号~3号鉢くらいの小さめの鉢の場合、できれば毎年植え替えます。
ふやし方
さし芽と葉ざしで増やすことができます。いずれも適期は春から秋です。 さし芽は茎を適当な長さに切り取って乾いた土に挿します。一週間~10日ほど水やりをせず、その後はときどき水をやるようにします。
葉ざしは茎から葉っぱをもぎ取り、乾いた土の上に置きます。雨の当たらない明るい日陰に置きます。いずれ葉の付け根当たりから根が出てきて、小さな子を吹きます。大きくなるまで少し時間がかかりますが、たくさん増やしたいときに便利です。株元に落ちた葉っぱから勝手に増えることもあります。
その他の画像
関連する植物
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