花後のタネも注目

アスクレピアスとは

ガガイモ科 「あ」からはじまる植物

アスクレピアス クラサヴィカ
アスクレピアス クラサヴィカ
この植物の育て方
科名
ガガイモ(キョウチクトウ)科
学名
Asclepias
別名
トウワタ
原産地
北アメリカ アフリカ
大きさ
高さ50cm~1m
開花期
6月~9月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

アスクレピアスは北アメリカ、アフリカを中心に100種以上が分布する、毎年花を咲かせる多年性の草花です。その中でも園芸で親しまれているのは、クラサヴィカ種とツベロサ種(と、その品種)です。春か秋にタネをまいて初夏~秋に花を楽しみます。クラサヴィカは寒さで花後に枯れてしまうことも多く、春にタネをまく一年草として扱うこともあります。

やや大型の草花で、花壇などにまとめて植えたほうが見栄えがしますが、鉢植えでも楽しめます。

草丈は1mほどになり、夏~秋にかけて茎の先端にはねつきの羽のようなかたちをした花をさかせます。花後には先端のとんがった細長い果実が上向きに付きます。果実は熟すと中からはじけてタネと光沢のあるシルクの糸みたいなものがぼわっと出て来ます。糸みたいなものは「冠毛(かんもう)」と言い、タネにくっついています。わかりやすい例では、タンポポの綿毛も冠毛です。和名のトウワタ(唐綿)はこの冠毛に由来すると言われています。

名前の由来

アスクレピアスの由来は諸説あり、ギリシャ神話に登場する医学の神アスクレーピオスもしくは紀元前ローマの医師アスクレピアデスから来ているとされています。これは一部の種が薬に用いられたからのようです。


主な仲間

〔〕内は学名、A.はAsclepiasの略

クラサヴィカ〔A. curassavica〕

和名トウワタ。日本には1842年(天保13年)に渡来したと言われている。花色は赤と橙のツートンカラーでかわいらしい。寒さに弱く、7℃以下には耐えられません。クラサヴィカは「クラサオ島の」という意味で、西インド諸島のクラサオ島が原産地なので、この名前があります。

ツベロサ〔A. tuberosa〕

和名ヤナギトウワタ。葉のかたちが細長く、ヤナギのようなのでこの名前がある。花壇や鉢植えの他、水揚げがよいので切り花としても利用される。花の色は橙。寒さに強く-15℃程度まで耐えます。ツベロサは「塊茎状の」という意味です。根が水平に肥大して塊茎状になるので、それに由来するのでしょう。

インカルナタ〔A. incarnata〕

和名ヤナギトウワタ。葉のかたちが細長く、ヤナギのようなのでこの名前がある。花壇や鉢植えの他、水揚げがよいので切り花としても利用される。花の色は橙。寒さに強く-15℃程度まで耐えます。ツベロサは「塊茎状の」という意味です。根が水平に肥大して塊茎状になるので、それに由来するのでしょう。品種に黄花の‘ハロー・イエロー’、ピンク花の‘ソウルメイト’があります。

シリアカ〔A. syriaca〕

和名オオトウワタ。北アメリカ原産、茎は枝分かれせずまっすぐ伸びて60cm~90cmに生長します。花色は暗紫紅色で他の種に比べると華やかさはやや弱い。

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