育て方はこのページの下
- 科名
- アオイ科
- 学名
- Hibiscus moscheutos
- 用途など
- 庭植え 鉢植え
- 大きさ
- 高さ1m~2m
- 耐寒性
- 弱いほう(凍結注意)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
- メモ
- 乾燥とハマキムシに気をつける
育て方
- ハマキムシが付きやすい、見つけ次第駆除する
- 湿り気のある土壌を好み、強い乾燥を嫌う
- 発芽温度が高いので、タネまきは気温が上がってから
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~5月 |
---|---|
株分け | 春に芽が出る前 |
刈り込み | 冬に枝葉が枯れた頃 |
肥料 | 5月~8月 |
日常の手入れ
花がら摘み
咲いたその日にしぼんでしまう1日花です。しぼんだ花はこまめに摘み取るようにし、株をきれいにしておきます。
冬の準備
冬にはいると枝葉が枯れて休眠します。本格的な寒さが来る前に枝を地際近くでばっさりと刈りこみます。凍結の心配がある場合、株を埋めるように土や腐葉土をこんもりかぶせて防寒します(春になったら土は取り除きます)。
日当たり・置き場所
日の当たる湿潤な土壌でよく育ち、高温下で元気に生長します。乾燥が苦手でひどく乾く場所での栽培は適しません。
水やりと肥料
自生地では湿地に生える植物で、湿り気のある土壌を好みます。極端に乾燥させなければ大丈夫ですが、鉢植えは土が乾きやすいので水切れに注意しましょう。
肥料は植え付ける際に堆肥や腐葉土を土に混ぜ込んでおきます。初夏-夏の気温が高い時期は生育旺盛なので、ときどき追加の肥料を与えます。
適した土
水もちの良い肥沃な土が適しています。鉢植えの場合、赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土を用います。
植え替え・植え付け
地植えの場合株分けをするとき以外は植えっぱなしでかまいません。鉢やプランターの場合は2年に1回植え替えましょう。適期は芽を出し始める3月下旬-5月中旬です。
株が横に張るので花壇に植える場合、1mほど間隔をとります。鉢植えは6号-8号鉢(直径18cm-24cm)に1株が目安です。
ふやし方
株分け
大きくなり根も太くなった株を株分けして増やすことができます。太い根に茎を15cmくらい付けて株分けします。作業は早春の芽が出る前が適期です。
タネまき
タネまきは4月-6月が適期ですが、発芽温度は25℃と高温のため、あわてて早い時期にまくと失敗します。種皮が堅く水を吸いにくいので、充分吸水させるか表面に軽く傷をつけてからまきます。そうすることで発芽率が良くなります。
根は直根性といって枝分かれしにくい根で移植が難しいためあらかじめ耕しておいた場所に直まきし、間引きながら育てるか小さなビニールポットに3粒くらいまいて間引きながら苗を作って植え付ける方法があります。
かかりやすい病害虫
害虫:ハマキムシ
アオイ科の植物の弱点のようなものですが、ハマキムシが付きやすいという難点があります。ハマキムシは植物の葉を筒状に丸めたり、何枚か葉を重ねてその中で生育します。新芽などをかじる困りものですので、見つけ次第捕殺するか殺虫剤を使用して駆虫しましょう。