育て方はこのページの下
- 科名
- ラン科
- 学名
- Angraecum
- 用途など
- 洋ラン
- 大きさ
- 高さ7cm~1.3m
- 耐寒性
- 弱い(10℃以上できれば15℃)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)~★★★★★(むずかしい)
- メモ
- 高温と、多湿、風通しのよい環境を好む
育て方
- 生育期は水をたっぷり与えます
- 春~秋は直射日光を避ける
- 冬は最低10℃、できれば15℃
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月下旬~6月(遅霜の心配がなくなる頃) |
---|---|
肥料 | 4月~10月(葉と根を伸ばす生育期) |
室内取り込み | 秋に最低気温が15℃を切る頃 |
日常の手入れ
冬越しの注意点
10℃以上の気温があれば冬越し出来ますが、冬も元気の育てるためには15℃~18℃あった方がよいです。秋に出来た花芽も15℃以下だと生長せず、開花が春以降にずれ込んだり、つぼみのまま落ちることがあります。
10℃とは株が弱らずに生き残るボーダーラインと考えてください。それ以下だと葉が黄ばんで枯れ、5℃程度では枯死する可能性が高いです。弱った株はその度合いにもよりますが、回復まで時間がかかります。
生育期の注意点
5月頃に休眠から覚めて生長を始めますが、生育が盛んになるのは6月以降と考えてよいでしょう。気温が25度を超すと目に見えて生長スピードが増し、葉や根をぐんぐん伸ばします。
高温環境下で育つランで、日本の気候では生育期間が比較的短いです。その短い期間に適度な日射しと水を与えて丈夫な株に育てましょう。秋頃に花芽が出来ますが、生育期の育て方が花芽形成に大きく影響します。
日当たり・置き場所
春~秋は屋外の風通しのよい場所に、鉢を吊して栽培します。強い日射しに当てると葉が黄ばんだり、部分的に枯れてしまうので春と秋は30%、夏は50%遮光します。一部の種を除いて、比較的明るい環境を好みます。遮光が過ぎると日照不足になり、生育や花付きが今ひとつになるので気をつけましょう。
最低気温が15℃を切る頃、室内に移動させます。春も15℃を上回るようになれば戸外に移します。冬の詳しい温度管理については上記「季節・日常の手入れ」を参考に。
水やりと肥料
生育期は水ゴケなどの植え込み材が乾いたらたっぷり水を与えます。特に気温の高い時期は生長するので、回数を多めにたっぷり与えます。冬の間は休眠しているので回数を減らし乾かし気味にします。乾燥には比較的強く、水不足で失敗することは少ないです。休眠期は水のやり過ぎによる過湿に気をつけます。
肥料は生育期の春~秋に薄めの液体肥料を10日に1回与えます。
適した土
水ゴケが扱いやすいです。
植え替え・植え付け
春、生長期に入って新しい根が伸びてくる頃が植え替え適期です。小苗は毎年、花を咲かせる大きさの成株は2年に1回を目安に植え替えます。
株の上部からよく根を伸ばしますが、無理矢理曲げて鉢に収めずにそのまま放置してかまいません。元気な株は空中によく根を伸ばすもので、それがふつうです。
ふやし方
子株がでてくる種は、ある程度子株が大きくなってきたら親株から切り離し植え付けます。
かかりやすい病害虫
害虫 コナカイガラムシ
葉の付け根や茎に白くて細かい綿ぼこりのようなものがついていたら、コナカイガラムシの可能性が高いです。春や秋に発生しやすい虫で、見つけたら歯ブラシなどでこすり落とします。
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