ユーカリの育て方
フトモモ科 学名:Eucalyptus 用途 地植え 鉢植え レモンユーカリのように芳香のある葉を入浴剤やポプリなどのハーブ的な利用をするものと、ギンマルバユーカリのような銀白色の美しい葉を鑑賞するものの2タイプが主に普及しています。生長が早く品種によっては30mを越す大木になります。 |
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開花期 |
品種により異なる |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
利用
ユーカリに含まれる製油(ユーカリ油)には殺菌・解毒・鎮痛・防虫作用があるといわれています。葉にレモンのようなさわやかな芳香のあるレモンユーカリは葉を乾燥させてポプリの材料などに使われます。ギンマルバユーカリなどの葉の美しいものは生け花の材料に使われることもあります。
摘心
考えているよりも予想以上に大きくなる木です。高さを低くおさえたい場合は春~秋の生育期に摘心を行います。生長が早いので摘心はこまめに行う必要があります。
摘心…枝先にある芽を摘み取って植物の成長を抑えたり、わき芽を発生させる目的で行う作業です。芯摘み、芯止め、ピンチとも言います。
その他
特に鉢植えやコンテナなどでコンパクトに育てる必要がある場合は、水や肥料をシビアにしていじめ気味に育てた方がよいようです。性質は丈夫ですのでやや厳しく育てても枯れることはありません。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好みますが、半日陰の場所でも問題なく育ちます。
種によって耐寒性は異なります。ギンマルバユーカリなどは比較的寒さに強く関東より西の地方では地植えでの栽培も可能ですが、レモンユーカリのように耐寒性がなく冬でも5℃以上の気温が必要なものは鉢植えにして、冬は室内に取り込んで育てます。
水やり・肥料
一年を通して、やや乾燥気味に育てます。生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。冬はほとんど生長しませんので土の表面が乾いて数日経過してから水やりを行います。
肥料はさほどたくさん必要ありません。鉢植えは植え替えるときにあらかじめ土に固形や粒状の肥料を混ぜ込んでおけばそれだけで充分です。地植えは生育期に固形の肥料を株元に施します。
用土
水はけの良い肥えた土が適します。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を用います。
植え替え・植え付け
地植えの場合、一度植え付けたら植え替えの必要はありません。
鉢植えの場合は2~3年に1回植え替えます。適期は4月~8月上旬です。水や肥料を吸う細根の発生を促すために鉢から抜いた株は土をほぐして長く伸びすぎた根や太い根を切りつめてから一回り大きな鉢に植え替えます。
ふやし方
さし木、タネまきでふやすことができます。
さし木に使う枝は樹形がしっかりと整い充分大きくなった株から採ります。適期は6~7月で、その年に伸びた新しい枝先を10cmほどの長さに切り取り、余分な水分が蒸発していかないように下の方の葉を取り除きます。
その後、一昼夜ほど切り口を水に浸してから湿らせた土にぐらつかないようにしっかりと挿します。 そのままの状態で乾かさないように2~3ヶ月育苗し、根が出ているようなら鉢に植え替えます。ユーカリの挿し木は根付きにくいので、多めに挿し木する必要があります。
タネから育てる場合、4月~5月が適期です。なぜなら発芽適温が20℃前後で春~秋にかけてが生育旺盛期だからです。秋にもタネをまくことができますが、それだと苗が小さいうちに冬を越すことになりますので防寒が必要です。
かかりやすい病害虫
病気 うどん粉病・害虫 とくになし
春~秋にかけてうどん粉病発生します。うどん粉病にかかると若葉や茎が白い粉を吹いたようになり生育が衰えたり枯れたりします。発生を確認したら早めにうどん粉に有効な殺菌剤を散布して、それ以上病気が広がらないようにしましょう。
まとめ
うどん粉病に気を付ける
寒さに弱い種は冬は霜よけを行う
酸性の土を嫌います
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