ユーコミス(パイナップルリリー)の育て方
ユリ(キジカクシ)科 学名:Eucomis用途 地植え 鉢植え 長く伸び花茎のまわりに80輪ほどの小花を密に付けます。つぼみは下から順に咲いていく種と、上から下まで一斉に咲く種があります。花茎の頂点には「苞葉」と呼ばれる葉っぱが付き、その姿から「パイナップル・リリー」の別名があります |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
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季節・日常の手入れ ポイント
花が咲き終わったら、花茎ごと下から切り落としましょう。枯れたままの花茎をそのままにしておくと養分がタネを作るために花茎の方に行き球根の栄養がとられてしまいます。球根を太らせて翌年も元気に生長させるためにも、花後の花茎は早めに切り取りましょう。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好みます。耐寒性、耐暑性ともに強く性質も強健な植物です。寒冷地以外では植えっぱなしでも冬を越します。凍結の心配がある場合は、秋に葉が枯れた後、掘りあげて凍らない程度の場所に貯蔵します。
水やり・肥料
生育期間中は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。11月~3月は球根が休眠に入り生長しません。10月頃から徐々に水やりを少なくして、休眠期は完全に水を断ちます。地植えの場合も鉢植えの場合も、寒冷地以外では掘り上げる必要ありません。
肥料は植え付ける際にあらかじめ土にゆっくりと効くタイプの粒状肥料を混ぜ込んでおきます。5月と花後に追肥を与えます。窒素分の多い肥料を与えると株が軟弱に育ってしまうので、できればカリウム(カリ)の多く含んだ肥料を与えます。追肥は土に混ぜ込んだものと同じものでも、液体肥料でもかまいません。液体肥料の場合、通常より濃度の薄いものを与えます。ただ、全体的にあんまり肥料の要らない植物です。
用土
水はけがよく有機質に富んだ土が適しています。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土が適しています。地植えの場合は、あらかじめ腐葉土や堆肥などの有機質を混ぜ込んでおきましょう。
植え替え・植え付け
植えつけの適期は3~4月です。球根が大型で根もよく張りますので鉢植えにする場合は大きめの鉢が必要です。5~8号鉢(直径15~24cm)に1球が目安で、球根の先が土の表面に出るかでないか位の深さの浅植えにします。
地植えは球根の先が地表から深さ5~10cmの場所に来るように植え付けます。大きくなるので複数植える場合は40cm~50cm間隔で植え付けます。
鉢植えは毎年新しい土で植え直します。地植えはほおっておいてもよく育ちますが、年々球根が増えて窮屈になってくると球根が地表にせり上がってきます。その場合は分球を兼ねて植え替えを行います。植え替えの適期は3~4月です。
ふやし方
タネまきと分球でふやすことができます。分球はよく切れるナイフなどで球根を割ってそれぞれを植え付けます。株が大きくなったものに関してはかまわないのですが、小さいものはむやみに行わないほうがよいでしょう。
タネは自家採集してまきます。花が咲く大きさになるまで最低3~4年かかります。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
まとめ
休眠期は水を与えない
枯れてきたら花を切り取ります
鉢植えは毎年植え直します
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