下草に利用される
ヤブラン(リリオペ)
科名:ユリ(キジカクシ)科学名:Liriope muscari
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ヤブラン(リリオペ)とは
青葉のヤブラン |
日本、中国、台湾などに分布する常緑性の多年草です。山野の薄暗い藪の中などに群生します。性質が丈夫で日陰でもよく育つので、庭園の下草として広く利用されています。
幅1cmくらいの細長い葉を地際からたくさん茂らせます。根っこはどころどころが大豆くらいの大きさにふくらんだ塊ができます。この塊を乾燥させて煎じたものは民間薬として利用されたそうです。
夏~秋にかけて葉の間から花茎を伸ばし、小さな淡い紫色の花を穂状にたくさん咲かせます。よく見ると、美しい色合いの花で人目を惹くので、この時期に気づく方も多いかもしれません。たまに白い花を咲かせる株もあります。
ランと名前が付きますが、ラン科の植物ではありません。細長い葉を持つ植物に「○○ラン」の名前が付けられていることがよくあり、本種もそのひとつです。属名のリリオペはギリシア神話のニンフ、レイリオペ(Leiriope、ナルキッソスの母)の名前にちなみます。
仲間
葉に黄色の縁取りが入ったり、白い縦縞が入る園芸品種があります。緑一色の葉っぱよりも明るい雰囲気があり、和洋問わずに幅広い庭に合います。
別種にヤブランより小振りのヒメヤブラン〔L. minor〕があり、鉢植えや寄せ植えに向きます。
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