トキソウの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ラン科
- 学名
- Pogonia japonica
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 5月~6月
- 大きさ
- 高さ10cm~20cm
- 耐寒性
- 凍結に注意
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・日によく当て、丈夫な株を育てる
- ・湿地生なので乾燥に注意
- ・1から2年に1回植え替える
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・株分け | 2月下~3月中 |
---|---|
肥料 | 4月~9月 |
日常の手入れ
性質をよく理解して、置き場所と水やりの加減のコツをつかめばさほど労せずに栽培できます。湿地生の植物で、地植えの適地は限られます。一般的に鉢植えで育てます。同じ湿地生のラン「サギソウ」と生育サイクルや性質が似ており、管理方法は近いです。
葉の幅の広い「幸福の木」は室内で育てているとホコリがたまりやすいため、ときどき濡らしたティッシュなどで葉の表面を軽く拭くか、ベランダに出して上から水をかけます。
おもしろい仕立て方
ドラセナ・コンシンネの仲間は幹が軟らかいのでさほど苦労せずに手で曲げることができます。針金で幹を横や下向きに固定すれば芽が上にまっすぐ伸びようとしますので幹が曲がったおもしろい形に仕立てることができます(イラストの方法は一例であって幹が針金で曲げられ固定できれば切らずに曲がった幹に仕立てることはできると思います)。
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。肥料も大切ですが、まずは春~秋の生育期に、たっぷり日に当て元気に育てることです。日陰は適しませんが、午前中いっぱい日が当たれば充分栽培できます。
冬の休眠期は日に当てる必要はないので、場所ふさぎなら棚下などに置いてもかまいません。寒さには強いですが、地下茎が凍結しないように気をつけてください。
水やりと肥料
湿地の植物で乾燥は厳禁です。特に生育期は乾かさないように毎日水を与えます。また、湿度の高い環境が好きなので、同時に茎葉にもたっぷり水をかけてあげても良いでしょう。冬の休眠期も乾かさない程度に軽い水やりを行います。乾かしてしまうと地下茎が黒く変色して枯れて株自体がダメになってしまいます。
湿地生と言っても、流れない淀んだ水(停滞水)は好まず、流れがあり常に新鮮な水が供給されるような環境を好みます。ですから、鉢底に受け皿を敷いて水をためておくようなみ水やり方法は適しません。停滞水下では根が腐ってしまいます。
肥料をほしがるので、生育期の4月から9月は液体肥料を普通の草花に与える程度の濃度(1000倍)で月3、4回与えます。冬の休眠期は与えません。
適した土
水もちの良い用土ならあまり土質を選ばずに育ちます。水ゴケや鹿沼土を用います。
植え替え・植え付け
地下茎がよく伸びて鉢の中がいっぱいになるので1年から2年に1回植え替えます。鉢を大きくできない場合は同時に株分け(ふやし方の項で説明)も行います。
植え替えの適期は2月下旬から3月中旬、春に芽を出す少し前がよいでしょう。地下茎は地中の浅い位置で横方向に伸びるので、深さのない浅鉢や平鉢を用います。
ふやし方
株分けでふやすことができます。適期は2月下旬から3月上旬、地下茎の所々に芽ができているので一株に3~5芽が付くように、手で分けます。あまり小さく分けず、大きめの塊状になるよう分けるのがコツです。作業は手早く行い、芽を乾かさないようにします。ふっくらと丸みのあるのが花になる芽で細いものが葉になる芽です。花芽が鉢の中心になるように植え付けると咲いたときに見栄えがよいです。
かかりやすい病害虫
特にありません。