トキワマンサクの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- マンサク科
- 学名
- Loropetalum chinense
- 用途など
- 鉢植え 庭植え 生垣
- 開花期
- 4月~5月
- 大きさ
- 高さ4m~5m
- 耐寒性
- 寒風・凍結に注意
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・やや寒さによわく、温暖な気候を好む
- ・花芽は短い枝につく
- ・つよい剪定は花後におこなう
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 4月~5月 / 9月~10月 |
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剪定 | 5月下~6月 |
肥料 | 2月 / 9月 |
日常の手入れ
ほおっておいても地際から数本の幹が伸びて、細かい枝が出てきて自然に樹型はまとまります。自然な樹型で楽しみたい場合、さほど切り戻しなどの作業は必要ではありません。
花芽の付き方
花芽は短い枝に付くので庭のスペースが限られていて枝が邪魔になる場合、長く伸びすぎた枝や徒長枝(生育の弱い間延びした細枝のこと)は切りつめてもかまいません。切りつめる場合、枝は付け根から切り取るようにしましょう。また、短い枝でも混み合った部分は間引きします。作業は花後が適期です。
枯れ枝の処理
幹を1~2本残して幹を立てて育てる場合は、木の内側の細かい枝が枯れてくるのでそれらを取り除くようにしましょう。毎年行う必要はありませんが3~4年に1回は行いましょう。
日当たり・置き場所
日陰でも育ちますが、節が間延びしてひょろひょろになる可能性があり、カイガラムシなどの害虫が発生しやすくなるので、できるだけ日当たりの良い場所で育てましょう。特に、ベニバナトキワマンサクは日当たりが悪いと花が本来の鮮やかな紅色になりません。
温暖な気候を好む植物なので、冬は寒風の当たらない日溜まりのできるような暖かい場所が理想的です。苗木は特に寒さに弱いので冬は株元に敷きワラなどの防寒をおこないましょう。ベニバナトキワマンサクのほうがトキワマンサクよりやや寒さに弱いです。地植えは関東地方以北では困難なので、その場合は移動できるように鉢植えで育てます。日当たりの悪い場所でも日の良く当たる場所に移動できるように同様に鉢植えで育てます。
水やりと肥料
地植えは植えつけ直後と極端に土が乾くとき以外は水やりは必要ありません。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。
肥料はチッソ分が多いと葉ばかり茂って花が咲きにくくなるので、その点を気をつけて油かすと骨粉を半々に混ぜたもの株元に施します。肥料を与える時期は2月と9月の年2回です。それ以上与える必要はありません。鉢植えは、市販の花木用の固形肥料などを使用しても良いでしょう。
適した土
水はけの良い有機質に富んだ土を好みます。鉢植えにする場合は赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使用しましょう。
植え替え・植え付け
植えつけは4~5月、9~10月が適期です。地植えは冬に寒風の当たらない日当たりの良い場所を選ぶようにし、植え穴には堆肥や腐葉土などをあらかじめたっぷりと混ぜ込んでおきましょう。植え付けたらたっぷりと水をかけて用土を落ち着かせます。
鉢植えは鉢の中が根でいっぱいになって鉢の底から出てくるようなら一回り大きな鉢に植え替えましょう。;
ふやし方
さし木と接ぎ木でふやすことができます。接ぎ木は技術的に初心者には難しいので手軽な挿し木がおすすめです。
さし木の適期は7~8月で、今年新しく伸びた枝の中から太くて葉に枯れや傷みのないものを選びます。その枝を5~7cmに切り、土にさす部分の下の方の葉を取り除きます。1時間ほど水につけて十分水を吸い上げさせてから赤玉土を入れた鉢に挿します。根が出るまでは直射日光は避けて明るい日陰で管理して乾かさないようにしましょう。
かかりやすい病害虫
うどんこ病 さび病 カイガラムシ
ウドンコ病は葉の表面にカビの胞子が付き、葉の表面が白い粉をはたいたような姿になります。サビ病は葉に褐色の斑点ができて、葉を枯らしてしまいます。環境が悪く、植物が軟弱な状態で発生しやすい病気です。早めに殺菌剤を散布します。
カイガラムシは主に茎に付着して栄養を吸汁します。薬剤が効きにくいので発生が少ない場合、こすり落として駆除します。
関連する植物
-
マンサク
マンサク科
早春に黄色い花を枝いっぱいに咲かせる。鉢植えや盆栽でも楽しめ、切り花としても利用される。