トレニア
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
ゴマノハグサ(アゼナ)科
学名
Torenia
用途など
鉢植え 花壇
開花期
6月~10月
大きさ
高さ15cm~30cm
耐寒性
ややよわい
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

タネまき 4月下~5月
苗の植え付け 5月~7月
肥料 6月~9月

日常の手入れ

草丈10cmくらいの小苗時期に芽の先端から2節目くらいのところで芽の先端を摘む(摘心)と、ワキから芽が伸びてきて花の咲く頃にバランスの良い草姿になり、花数も増えます。別に芽先を摘まなくても育ちますが、草姿が乱れて茎葉の混み合っている部分ができると株が蒸れて傷んでしまうことがあります。

花が枯れたあとや茶色くなって枯れた下葉はこまめに摘み取り、株をキレイにしておきましょう。花が一通り咲き終わった頃にも同様の作業を行うと秋にも充分きれいな花を楽しむことができます。

花を長く楽しむコツ

元々開花期間の長い草花なので、上手に育てると初夏~秋まで長期間花を楽しむことができます。コツは 「水切れさせない」「肥料をちゃんと与える」「伸びてきたら切り戻す」の3点です。肥料は切れても枯れることはありませんが、生育が弱って花数が少なくなります。

切り戻し

日当たり・置き場所

多少日陰にも耐え明るい日陰でも育ちますが、やはり日当たりの良い場所のほうが花つきも生育も良いです。真夏をのぞいて良く日に当てて育てましょう。高温には充分に耐えられるのですが、土の乾燥に弱い性質があります。

真夏は直射日光を避けて風通しの良い明るい日陰で育てると生育がよく、株が蒸れることもありません。一年草タイプは11月頃には枯れてしまいます。茎が這うように伸びるほふく性の品種など、毎年花を咲かせる多年草タイプは冬越しも可能です。

水やりと肥料

やや湿り気のある土を好みます。かといってじめじめした土だと根が傷みます。土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。真夏に水切れさせてしまうと生育が衰えて、花も咲かなくなることがあります。特に花壇に比べると鉢やコンテナに植えているものは乾きやすいので気をつけましょう。

暑さに強い草花なので乾燥にも強いと思われがちですが、水切れさせると極端に生育が衰えます。水切れは失敗の素ですので土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。

肥料は土にあらかじめゆっくりと効くタイプの粒状の肥料を混ぜ込んでおきます。初夏から秋まで休まずに花を咲かせます。言わば開花中はずっと走り続けているようなものなので、スタミナ切れしないよう追肥として2週間に1回液体肥料を与えます。

適した土

水はけの良い土を好みます。鉢植えの場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。庭植えの場合で水はけが悪いと感じる場所では植え付ける前にあらかじめ堆肥や腐葉土と土に混ぜ込んでおいた方がよいでしょう。

植え替え・植え付け

ほとんどが一年草のため、一度苗を植え付けると植え替えの必要はありません。もし鉢植えで8月までに鉢の中が根でいっぱいになってしまったときは鉢から抜いて土を落とさずにひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。

苗を購入して植え付ける場合、気温が十分に上がった5月以降が適しています。

ふやし方

タネまきやさし芽でふやすことができます。

タネまき

発芽適温は22℃前後で、気温が充分に上がった4月下旬~5月が適期です。芽が出るまで10日~14日ほどかかります。タネは非常に細かいので、重ならないようにまんべんなくまきます。土をかぶせると発芽しにくいので上から土はかぶせません。発芽したら混み合っているところは間引いて本葉が3~4枚の頃に一度葉が重ならないような間隔で仮植えします。本葉が8~10枚になった頃にプランターや鉢、庭に植え付けましょう。

タネは粉のように細かく少々扱いづらいように感じますが、発芽適温であれば発芽率は比較的良く発芽後の生長も良いです。花壇に植えていたら、タネが自然にこぼれて芽が出て育つこともあります(風の強いところではタネがどこかへ飛散してしまいます)。

さし芽

コンコロルのように地面を這って伸びるタイプはさし芽が手軽です。茎を10cm程度の長さに切って、土の上に寝かせ、上から軽く土をかぶせておくと、節の部分から根を出します。芽が伸びてきたら、バランスよく茂るように芽先を摘んで、わき芽を出させるようにします。さし芽の適期は6月~7月頃。

さし芽

かかりやすい病害虫

アブラムシが付くことがあるので、見つけ次第駆除します。

関連する植物