チューリップの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ユリ科
- 学名
- Tulipa
- 用途など
- 鉢植え 庭植え 水栽培
- 開花期
- 3月~5月
- 大きさ
- 高さ30cm~70cm
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・生育期の極端な乾燥に気をつける
- ・花後は子房の部分を折り取る
- ・葉と花茎は自然に枯れるまで切らない
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
球根植え付け | 10月~11月上 |
---|---|
球根掘りあげ | 6月 |
肥料 | 2月~3月上 / 4月中~6月中 |
日常の手入れ
花がら摘み
花びらが散ったら花の部分(子房)を折り取ります。子房はそのまま付けておくとタネができ、余分な栄養がとられてしまいます。葉と花茎は球根に栄養を貯えるためにとても大切な部分なので自然に枯れてくるまで決して切り落とさないように気をつけましょう。
球根の掘りあげ
6月頃に葉が黄色く枯れてきたら掘りあげて陰干しして表面の土を落とし、球根が分かれているものは一つずつ丁寧に分けます。目の粗いネットなどに入れて、風通しのよい雨の当たらない日陰に貯蔵します。球根の乾燥が不十分だったり、堀上げの時期が遅れると球根が腐ることがあるので気をつけます。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所が理想的。冬のベランダではよく乾くのでベランダで栽培する場合はそこに注意したい。寒さには強いので特に防寒対策を行う必要はありません。
水やりと肥料
植え付けてから芽が出るまでは結構時間がかかる。しかし土の中では根が張りめぐらされているので、土を乾かし過ぎないように水やりをおこないましょう。乾燥に弱いので冬でも土が乾いていたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。
肥料は植え付ける際にあらかじめ土にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜ込んでおいて、芽が出てきたら液体肥料を10日に1回くらい与えるようにします。
適した土
有機質に富んだ水はけのよい土 例:赤玉土(小)7 腐葉土2 川砂1 市販の「球根の土」でもよい。
植え替え・植え付け
植え付けは冬の寒さが本格的にくる前、10月~11月上旬が適しています。あまり遅いと充分に根が張れず生育に支障が出ます。浅く植えすぎると根が下に伸びていく力で球根が持ち上がり、地上にでてしまうことがあるので注意しましょう。
球根を植え付ける際は、球根の消毒剤などに15分ほどつけてから植え付けましょう。球根の消毒にはオーソサイドやベンレートなどを使用します。庭植えは球根2つ分、鉢植えは球根のあたまが地面から2cmくらいの深さに来るように植えます。また植え付けるときに球根の茶色い皮は簡単にはがれるようなら剥がしたほうが、病気などがあった場合すぐわかる。プランター植えの場合、ある程度詰めて(球根と球根の間のすき間がないくらい)植えた方がいっせいに咲いたときにかなりゴージャスです。
ふやし方
花が終わり、葉が枯れた後に掘りあげると小球が数個できています。それを1つずつばらして植えますが、大きいものから小さいものまでたくさんの球根ができます。親球と同じくらいの大きさに達しているものなら来年にも花が咲く可能性が大きいですが、小さいものなら花が咲くまで数年かかります。掘り上げた球根はネットに入れて風通しの良い日陰で貯蔵します。
かかりやすい病害虫
病気:球根腐敗病 害虫:アブラムシ
春先からアブラムシが発生します。葉や花茎について吸汁するほか、ウイルス性の病気を伝染させるので、早めに駆除しましょう。