- 科名
- キク科
- 学名
- Helichrysum bracteatum
- 別名
- ムギワラギク(和名) strawflower(英名)
- 原産地
- オーストラリア
- 大きさ
- 30cm~1m
- 主な開花期
- 5月~9月
- 耐寒性
- 多少ある:霜/凍結に注意
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
オーストラリアの乾燥地が原産の多年草で低木状に育ち毎年花を咲かせます。日本では高温多湿や霜で株がダメになることが多く、花後に枯れる一年草扱いとされます。春にタネをまくと夏~秋(7月~9月)、秋にタネをまくと翌年の初夏(5月~6月)に開花します。
花の大きさは4cm~8cm、色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白などがあります。花びらの部分は実を言うと花本体を包む葉っぱで「総苞片」と言います。中心の黄色くて丸い部分が花の本体です。花本体は「筒状花」と呼ばれ、目立った花びらを持ちません。少し乱暴な例えですが「花びら状の葉っぱで花本体が飾られている」ようなものです。
幾重にも折り重なった総苞片が外側から開いていき、中心部分まで開くと、雄しべや雌しべをもった花の本体が顔を出します。完全に開いた花と開いている途中の花では雰囲気が違います。その違いを見るのも楽しいです。総苞片は水分の少ないカサカサとした質感で、乾燥させても色と形を保つのでドライフラワーで楽しめます。
草丈は1mほどになる高性品種から30cm程度におさまる矮性品種まであります。代表的な品種にモンストロサ、サルタンなどがありタネが出回ります。
漢字では「帝王貝細工」で、花の質感や姿からの連想でしょう。ムギワラギクとも呼ばれますが、これは英名のストローフラワーから来ていますです。 学名(属名)のヘリクリサムはヘリオス(太陽)とクリソス(金)2つの単語からなります。学名(種小名)のブラクテアツムは「苞のある」の意で、花びらのように目立つ総苞片に由来します。
育て方
- 肥料は控えめに
- 冬は霜や凍結に気をつける
- 花はドライフラワーで楽しめる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業
タネまき | 4月 / 9月中旬~10月中旬 |
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日当たり・置き場所
日当たりと水はけのよい場所でよく育ちます。耐寒性はそこそこあり、霜や凍結に注意すれば冬越しできます。
細長い葉が四方に広がり大きく育つので、案外スペースが要ります。複数植える場合は30cmほど株の間隔をとります。水はけのよい土で育てることが大切です。
水やり・肥料
乾燥地の植物ですが、水切れには敏感です(葉っぱがすぐしおしおになります)。育苗中や鉢植えは土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。
肥料は控えめが基本です。肥料(時にチッソ分)が効きすぎると、かなり旺盛に葉が茂って花つきが悪くなります。植え付け時にゆっくり効く固形肥料を土に混ぜ込んでおき、生長具合を見て追加で液体肥料(リン酸、カリの多いもの)をときおり与えるとよいでしょう。
ふやし方
タネからふやします。春まきと秋まきができます。もし冬越しに不安があるなら、春まきが安全です。発芽適温は20℃ほどです。秋にタネをまいた場合、苗をベランダなどで育て、霜の心配がなくなった頃、庭やコンテナに植えるとよいでしょう。
その他の楽しみ方
ドライフラワーで楽しむことができます。8分咲きの頃に茎を長めに付けて切り、葉をある程度落として、数本を束ねます。束ねたものを風通しのよい場所で逆さに吊して陰干しします。
関連する植物
-
ローダンセ
オーストラリア原産で、同じようなカサカサした花びらをもつ草花です