デンドロビウム・ファレノプシス(デンファレ)の育て方
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- 科名
- ラン科
- 学名
- Dendrobium phalaenopsis
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 2月~4月
- 大きさ
- 高さ10cm~1m
- 耐寒性
- よわい(10℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・冬は最低10℃、できれば12℃~15℃
- ・真夏以外はたっぷり日に当てます
- ・生育期は水をたっぷり
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月下~5月 |
---|---|
肥料 | 5月下~9月 |
日常の手入れ
花後の処理
花が枯れてきたら花がらをつみ取っていきます。そして一番最後の花(いちばん先端のつぼみ)が開ききった頃を目安に花茎ごとばっさりと切り取り、切り取った花茎は水の入れたコップなどにさして楽しむとよいでしょう。
湿度を保つ
つぼみがでてきたら乾燥させないように、霧吹きなどで水を与えるようにしましょう。湿度が不足するとつぼみが黄変して花が咲かずにつぼみが落ちてしまうので注意しましょう。
生育サイクル
順調に生長すると、春に出てきた芽は夏の終わりから秋頃に十分生長してバルブが完成し、すぐに花茎を伸ばし始めて冬頃に開花します。
日当たり・置き場所
日射しが好きな植物なので、たっぷり日の当たる場所で育てましょう。ただし、強い直射日光に当たると葉が焼けて傷んでしまうので、夏は明るい日陰に置くか日除けをします。日照不足になると茎が十分に肥れず、花つきも悪くなります。
寒さには弱く、冬は最低10℃、できれば12~15℃を保つようにします。7~8℃になると生長が止まって休眠に入りさらに温度が低いと株がいたんで枯れることもあります。休眠すると春からの生長が大きく後れることもあります。
水やりと肥料
新芽を出して茎を伸ばしている時期はよく水を吸うので、乾かさないように注意しましょう。冬に温度が十分保てない場合は水やりの回数を控えめにし、霧吹きなどで茎葉に水をかけて湿度を高く保つようにします。
暖かくなってくると生長をはじめます。株元から新芽が伸びてきたのを合図として、肥料を与えるようにします。真夏の暑さの厳しい時期は、少し生育が弱くなることがあるので、根が傷まないように少し薄めの液体肥料を与えるようにします。
適した土
水ゴケを用います。
植え替え・植え付け
植え替えの適期は4月下旬~5月です。大株の場合は同時に株分けもできます。株分けする場合は茎を3本以上つけた状態で株分けしないと「作落ち」と言い、その年の新芽が十分に育たずに花芽がつかなくなってしまいますので注意しましょう。
ふやし方
株分けでふやすことができます。上記「植え替え・植え付け」を参照にしてください。
かかりやすい病害虫
葉やバルブにカイガラムシが発生することがあるので、こすり落とします。
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