タイトル

Topページ草花のタネまき基礎知識

3. タネを手に入れる|草花のタネまき基礎知識

どうやってタネをまくか

ここまでのページで「草花の種類や性質(1.草花とタネまき)」「タネの発芽に必要なもの(2.タネの発芽と条件)」について考えてきました。これらは、草花のタネを「いつ」まくか、という判断に必要な知識でいわば『タネまきの心得』です。タネは何時まいても良いものではない、発芽するためには色々な要因が組み合わさっている、と言うことがわかっていただけたと思います。

ここからは、いよいよ『タネまきの準備』に入っていきます。タネまきに必要なものってなんでしょう?先に結論から言ってしまうと「タネ」と「場所」この2つだけです。用土や水、様々な道具や容器なども必要ですが、結局それらも「場所」に付随するものです。このページではタネについて、次ページ(4.タネをまく場所)では「場所」について解説します。

タネの入手と情報

タネまきにまず必要なものは「タネ」です。入手方法は、園芸店などの実店舗に行く、通販(インターネット含む)などを利用する、人に分けて貰う、自分で採取したものをまくなどが考えられます。

タネ袋の情報は大事

実店舗で直接選ぶ場合、タネ袋を直接手に取ってみることができます。店頭に並ぶ市販の花のタネ袋は表に咲いたときの写真と品種名、裏には育て方などの情報を載せているのが一般的です。育て方の情報はまき時や、発芽温度、丁寧なものは発芽日数、一袋まくとできるおよその苗の数なども記載されています。ここまでで「発芽適温」「春・秋まき」「一・二年草」などを説明したのは、タネ袋の情報を正確に読んで貰いたかったからでもあります。

特に注目して貰いたいのは「まきどき」です。まきどきは要するに、タネをまいても良い時期です。タネをまいても良い時期というのは、発芽に適しており、発芽後も苗がすくすく生長する気温をキープできる時期と言うことです。時期が大きく外れると発芽しないこともありますし、発芽してもその後の気候が適さなければ、苗は育ちません。

通販やインターネットで購入する場合も、基本的には同じことです。商品説明の中の、「まきどき」をはじめとした情報をちゃんと理解しましょう。

気をつけたいこと

タネには寿命があります。それは植物の種類によって違いますが、往々にして年月の経過に比例して発芽しにくくなるものです。ですから、タネは、まく直前に購入したほうがよいです。

タネ袋やカタログの写真は非常に美しく、色彩も鮮やかです。実際に育てた花が咲いても、なぜか写真通りに色鮮やかな花が咲かないことがごくたまにあります。色々な理由は考えられますが、はっきりとしたことはわかりません。いずれにしても、どんな花が咲いてくれるかわくわくしながら育てたいものです。

<<<前のページ | もくじ | 次のページ>>>