ジューンベリーの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- バラ科
- 学名
- Amelanchier
- 用途など
- 鉢植え 地植え
- 開花期
- 4月 (果実熟期:5月~6月)
- 大きさ
- 高さ2m~9m
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・日当たり~半日陰の場所で育てる
- ・収穫は完熟してやわらかくなってから
- ・乾燥に弱いので、鉢植えは乾いたらたっぷりと水を与える
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 12月~3月 |
---|---|
剪定 | 12月~3月 |
肥料 | 3月(鉢植え:3月 / 9月) |
果実の収穫と利用
果実が紅紫色に完熟して、つまんだ感じやわらかくなってから収穫します。完熟したものは簡単に手で摘み取れます。ヒヨドリなど野鳥の大好物で熟した実は次々とついばまれます。「鳥寄せの庭木」と割り切れるならそれでかまいませんが、それがイヤな場合は鳥除けネットをするかすこし早めに収穫するようにします。
完熟果は生で食べても充分美味しいですが、足が早いのでたくさん採れた場合はジャムに加工したり冷凍保存します。
ほおっておいても実はよくなりますが、筆などで花をこちょこちょと撫でて人工授粉してあげると実付きは良くなります、手間でなければ。
仕立て方
樹形の仕立て方は2種あります。枝を切る作業は落葉期の12月-3月に行います。
主幹仕立て
高さがあり、樹高もきれいに整うのでシンボルツリーなどにはこちらのほうが適しています。
1年目:苗木を(枝分かれしていない棒状の苗木)を仕立てます。植え付け後、50-60cmの高さで幹の先端を切り落とします。
2年目:ワキから出て来た枝(側枝)を1本だけ残して他は付け根で切り落とします。残した側枝が長く伸びてきたら、2/3を残して先端を切り落とします。
3年目:幹や枝のワキから伸びてきた枝の先端を2/3残して先端を切り落とし、樹の内側に向かって伸びる邪魔な枝は付け根から切り落とし樹形を作っていきます。株元から勢いよく伸びてくる枝(シュート)は見つけ次第、付け根から切り落とします。
以降:一度実を付けた短枝や他に比べて勢いのある枝は付け根から切り戻し、伸ばしたい枝は先端を軽く切り落としてワキから枝を出させるようにします。
株立ち仕立て
樹高が低く抑えられるので収穫しやすいです。
株元から勢いよく伸びてくるシュートを1~2本残して他は付け根から取り除きます。残したシュートは2/3ほど残して先端を切り落とし、ワキから枝を出させます。2~3年実を付けた枝は老化して実付きが悪くなるので短く切り戻し、新たに若い枝が出るようにします。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所~明るい日陰でよく育ちます。果樹の中では日陰にはよく耐える方です。強い乾燥が苦手なので西日の当たる場所は適しません。開花期は雨に当てない方が方が実付きが良くなるので、鉢植えは屋根のある場所に移動させても良いでしょう。
寒さに強いので、特に防寒は要りません。
水やりと肥料
やや乾燥に弱いので、鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。地植えは一度根付いてしまうと特に水やりは要りません。
肥料は芽を出す前、3月頃に化成肥料を施します。鉢植えは9月にも肥料を与えます。肥料はさほど多く与えなくても育ちます。
適した土
水はけと水もちの良いやや酸性の用土を好みますが、さほど選ばなくてもよく育ちます。庭植えは植え付ける前にピートモスを混ぜ込んでおきます。鉢植えは赤玉土にピートモスを3割ほど混ぜた用土を用います。
植え替え・植え付け
植え付けの適期は落葉期の12月-3月です。
ふやし方
さし木ができます。前年伸びた枝を3月に挿すやり方と、本年伸びた枝を6月頃に挿す方法があります。また、とり木でもふやすことができます。
かかりやすい病害虫
あまり見られませんが、幹の中にカミキリムシの幼虫が入り込むことがあります。ほおっておくと木ごと枯らしてしまうので、幹の下に木くずが落ちていて妖しげな穴が見つかったら薬剤注入や捕殺で何とか退治します。