原種シクラメンの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- サクラソウ科
- 学名
- Cyclamen
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 種により異なる
- 大きさ
- 高さ5cm~15cm
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・生育期や種にあわせた管理をします
- ・日当たり~明るい日陰で育つ
- ・水はけのよい土を用います
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 6月~9月 |
---|
日常の手入れ
生育期と休眠期がある
大きく「生育期」と「休眠期」に分かれます(中には、休眠しないものもあります)。種により開花時期や生育サイクルが異なり、おのずと植え替えや肥料の時期も異なります。 植物の現状を把握してそれにあわせた管理が大切です。また、自分の育てているものがいつごろ花を咲かせる種(系統)かを理解しておくことも肝心です。系統がわかると生育サイクルもだいたい決まってくるからです。
育てやすい種を選ぶ
種によっては非常に栽培が難しいものもあります。コウム、ヘデリフォリウム、ペリシカムのような普及している種は、たいがい丈夫で育てやすいので、はじめての方はそれらの種をおすすめします。
日当たり・置き場所
新しい葉を出し、花を咲かせる生育期はよく日に当てます。休眠期は雨の当たらない風通しの良い涼しい場所に置きます。夏は基本的に直射日光を避け、明るい日陰に置きます。一年を通して風通しのよい明るい日陰に置くと、種によっては夏に休眠せずに葉が残ることもあります。
強い風に当たると葉が株元から折れてしまうことがあるので気をつけます。種によっては耐寒性が弱いものもありますが、多くは氷点下の気温にも耐えます。ただし、寒風や霜に当たると葉が傷むので、鉢植えの場合、冬はベランダなど屋根のある場所のほうが無難でしょう。
水やりと肥料
生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏に休眠せず葉が残っている場合、過湿に気をつけ同様に水を与えます。休眠期も完全に乾かさないように10日に1回程度軽く水やりをします。
肥料は必要ですが、心持ち控えめの方が失敗が少ないです。ゆっくりと効く粒状の肥料を土の上に少量ばらまくか、薄めの液体肥料を10日に1回程度与えます。休眠期は必要ありません。
肥料をたくさん与えると、そのぶん株は大きく育ちますが、休眠期に腐りやすくなります。肥料を控えて、じっくり年数をかけて大きくしていった方が、長年楽しめるでしょう。
適した土
水はけの良い砂質の用土が適しています。赤玉土の小粒や軽石砂、腐葉土などを等量混ぜたものが適しています。
植え替え・植え付け
順調に育つと球根が大きくなっていくので、1年~2年に1回植え替えます。鉢が根でいっぱいになってしまうと、生育不良を起こします。
植え替えの適期は花後もしくは休眠期です。鉢の大きさは球根の直径の2倍程度を目安にします。球根が地中に潜るもの、地表に浅く顔を出すものなど種によって違いがあります。深さがわからない場合は、球根が土に隠れる程度の深さが適当です。
ふやし方
タネからふやすことができます。
花後に果実ができます。5月中旬ころに熟して果実の皮が裂け、タネが露出します。その状態でほおって置くと、アリにタネをあっというまに持って行かれるので、できれば毎朝チェックして裂け次第すぐに採取します。
タネの表面はべとべとしたものが付いているので、水で軽く洗って風通しのよい場所で乾かします。そのままますぐまいても良いですし、冷暗所で保管しておいて暑さが過ぎた9月頃にまいても良いでしょう。発芽日数は種によって異なり、早いもので40日くらい、遅いものは半年近くかかります。発芽するまで乾かさないようにしましょう。
早いものでは発芽後1年~2年くらいから、ちらほら花を見せます。タネから育てると親株とは異なる葉の模様や、微妙に色の異なる花色のものが出てきておもしろいです。
かかりやすい病害虫
過湿や高温などで球根が腐ることがあります。定期的に殺菌剤を散布して腐敗を予防します。
関連する植物
-
シクラメン
サクラソウ科 難易度★★★☆☆
冬の鉢花の中でもポピュラーなもののひとつ。夏は暑さで休眠することも多い。