ジャカランダの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ノウゼンカズラ科
- 学名
- Jacaranda
- 用途など
- 鉢植え 露地植え
- 開花期
- 5月~6月
- 大きさ
- 高さ3m~5m
- 耐寒性
- つよいほう(0℃以上)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・一年を通してよく日に当てる
- ・露地植えは冬に防寒が必要
- ・冬は0℃以上を保つ
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け・植え替え | 6月 |
---|---|
剪定 | 5月下~6月上 |
肥料 | 6月~10月 |
日常の手入れ
若木の摘心・切り戻し
枝数を増やすために摘心(新芽の先を摘み取る作業)を行います。また、株が大きく育ってきたら長く伸びすぎた枝はバランスを考えながら切り詰め、樹形を整えます。作業の適期は初夏です。また、若木や観葉植物として育てる場合はあまり関係ありませんが、ある程度大きくなって花が期待できそうな株は切り戻しの作業を7月頃まで待ってみましょう。
花後の切り戻し
花を咲かせた株の場合、花後に切り戻しを行います。ジャカランダはその年伸びた新しい枝に翌年の花芽を付けます。その花芽は夏の終わり~秋のはじめにはすでに枝の中で作られているので、夏以降の切り戻しは避けましょう。花芽ごと枝を切り落としてしまうことになります。
開花の条件
原産地では乾期に落葉して、乾期の終わりから雨期の初め頃に花が咲きます。日本ではある程度の寒さに当てて冬に落葉させる、もしくは秋から冬に乾燥させると春に花が咲くなどと言われていますが、確実な栽培方法・開花のメカニズムはあまりよくわからないです。
また、幹が大人の手首くらいの太さに生長しないと開花は期待できるないようです。このように色々な要因があり、株を大きく育てるにも時間が必要ですので花を咲かせるには根気がいるでしょう。ただ、日本でも開花例は見ますので無理なことではないようです。
日当たり・置き場所
春から秋の生育期間は屋外の日当たりのよい場所で育てます。室内では日照不足になりがちなので、生育期間はできれば屋外に置きましょう。日照不足になると生育が悪くなります。
秋に葉が黄変してきたら室内に取り込み、日のよく当たる明るい窓辺などで育てます。冬の寒さには比較的強く0℃前後まで耐えます。平地や暖地なら簡単な防寒をすることで、露地植えが可能です。
簡単な防寒
株元を落ち葉やワラなどで覆い、麻の保護テープを幹に(包帯を巻くように)グルグルと巻き付けて(できるだけ幹の上の方まで)株元と幹を寒さから保護します。
水やりと肥料
春~秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。秋に気温が下がってきたら水やり回数を徐々に減らし、冬の落葉期は乾かし気味に管理します。
肥料は生育期に固形の油かすやゆっくり効くタイプの化成肥料を2ヶ月に1回施します。
適した土
特に土は選びません。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土でよいでしょう。
植え替え・植え付け
生長が早く、根詰まりしやすいので早めに植え替えましょう。植え替えの適期は6月頃で、鉢から抜いた株は古い土を1/3ほど落とし、傷んだ根や長く伸びすぎた根を切り詰めて一回り大きな鉢に植え替えます。それ以上株を大きくしたくない場合は、全体的に根を少し切り詰めて同じ大きさの鉢に植え替えます。
苗木を露地に植え付ける場合、ある程度育ったもの(幹の太さが直径3cm以上のもの)を植え付けます。幼い苗は耐寒性が若干劣ります。
ふやし方
さし木、タネまきでふやすことができます。
さし木の適期は5~7月。しっかりした枝を7~8cmの長さに切りとります。下の方の葉を落とし、上の方の葉も大きいようでしたら半分くらいに切り詰め、バーミキュライトに挿します。葉がアンバランスに大きすぎるとそこから水分が蒸発して、根がでる前に枯れてしまうことがあります。根が出るまで乾かさないようにし、半日陰の場所で管理します。
かかりやすい病害虫
害虫:カイガラムシ
風通しの悪い場所で育てていると、カイガラムシが発生することがあります。薬剤が効きにくいので見つけ次第、歯ブラシなどを使いこすり落とします。
関連する植物
-
ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラ科 難易度★★☆☆☆
夏に大きなオレンジ色の花を咲かせる、非常に生育旺盛で強健なつる性樹木。