ジャスティシア・リッチニーの育て方
- 科名
- キツネノマゴ科
- 学名
- Justicia rizzinii
(=Jacobinia pauciflora) - 別名
- ジャコビニア
- 原産地
- ブラジル
- 大きさ
- 30cm~60cm
- 主な開花期
- 10月~5月
- 耐寒性
- よわい(8℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
〔〕内は学名、J.はJusticiaの略
ブラジル原産の亜低木で、樹高は30cm~60cmになります。花期は主に秋~春ですが、温室では一年中開花します。長さ2~3cmの筒状の花がぶら下がるように株いっぱいに咲きます。花色はつけ根に近い部分が朱色で先端が黄色のツートンカラー状で、色の境目がグラデーションになり美しいです。旧属名のジャコビニアの名前で呼ばれることもよくあります。
属名のジャスティシアは18世紀スコットランドの園芸家ジャスティスの名前にちなみます。種小名のリッチニーも人名に由来します。
その他にも、サンゴバナ〔J. carnea〕やギースプレヒティアナ〔J. ghiesbreghitana〕、ペンロジエンシス〔J. × penrhoziensis〕、ベロペロネ〔J. brandegeana〕などが栽培されています。
キツネノマゴ科は346属に分けられまとめて4300種ほどの植物がありますが、ジャスティシア(キツネノマゴ)属はその中の1/10近くの約420種を有する大きな属です。主に温帯~熱帯に分布しており、日本にはキツネノマゴ〔J. procumbens〕とキツネノヒマゴ〔J. procumbens var. riukiuensis〕が自生しています。キツネノマゴは本州以西ならごく当たり前に路傍などで見られる夏~秋の野草です。
育て方
- ・越冬温度は8℃以上
- ・高温多湿を好む
- ・さし木でふやす
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~4月上 |
---|---|
切り戻し | 5月下~8月上 |
肥料 | 5月~10月 |
日常の手入れ
切り戻し
枝が伸びすぎて樹形が乱れた場合や、コンパクトに仕立てたい場合は花後に枝を切り戻します。側芽をよく出すので、多少短く切り戻しても大丈夫です。切り戻しの適期は5月下旬から8月上旬です。
日当たり・置き場所
直射日光を避けて、明るい日陰で管理します。基本的に高温多湿の環境を好みます。
寒さは苦手です。冬越しには8℃程度の気温が必要ですので、地植えは難しいです。鉢植えで育てて、冬は室内に取り込むかベランダなど霜の心配のない屋根のある場所に移しましょう。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
水はけがよく、腐葉土などの有機質に富んだ土でよく育ちます。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は花後の6月、もしくは10月頃です。
関連する植物
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ベロペロネ
キツネノマゴ科 難易度★★☆☆☆
別名コエビソウ。ゆでたエビのような色彩と姿の花穂がおもしろい。