■もっとも基本的な接ぎ木の仕方「やり方はいろいろあるけどまずこれから!」 ■花木の接ぎ木、何のためにこんなややこしいことを? ![]() ■それでは…接ぎ木のメリットです それでは、接ぎ木のメリットについて説明しましょう。もし、花が美しくても成長が遅かったり病害虫に弱い品種があったとします。そこで、生育が旺盛で病害虫がかからない品種を台木として選び、そこに前述の花が美しい品種のものを穂木として選んで接ぎ木すると、生育が旺盛で耐病害虫の台木の性質を引き継いだ、花の美しい品種の花が咲くと言うことです。花の色、大きさカタチ、枝振りなどは当然さした穂木のものと全く同じものになりますが、目に見えない性質はしっかりとしたの台木のものを受け継ぐのです土台がしっかりとしていれば、上部の生育もしっかりとするということです また、年をとって生育がよくない木を穂木として、若くて根の生育のよい台木を使用することによって若返らせることもできますし、果樹などは実がなるまでの年数を短縮することも可能です。さし木で殖やした株は、種で育てたものよりも根の生育が衰えがちですが、種で育てた台木に接ぐことによって、活力向上させることもできるのです ■でもいいことばかりでもないのが世の常 一見いいことずくめのようでもありますが、そうでないのが世の常。メリットもあればデメリットもあります。デメリットというほどのものではありませんが、台木と穂木の相性がなどが挙げられます。当然、台木と穂木は違う品種のものを使用するので、しっかりと活着(台木と穂木がしっかりとくっついて通常どおりに生育すること)しにくい組み合わせもあります。組み合わせは近縁種同士が活着しやすく、たとえば、サクラの台木にサルスベリの穂木などは全くちがうもの同士になるので活着しないと言うことです。また、サクラ同士などでも、台木に適した品種を選ばないと、逆に接ぎ木をする意味もなくなります。台木に適した代表的な品種もありますので、詳しくは販売店で聞く方がよいでしょう。プロは台木の相性などもすべて知っているからです ■いちばんオーソドックスな接ぎ木法…枝接ぎ 接ぎ木の方法にもいくつかありますが、いちばんオーソドックスなのが、台木と穂木に切り込みを入れて両方をくっつけてテープなどでぐるぐるまきにする方法で、これを枝接ぎといいます。枝接ぎは台木を土に植えたままにしておく「居接ぎ」と根を掘り上げておこなう「揚げ接ぎ」がありますが、あまりここでは深く考えなくていいです。 この方法で、ウメ、ツバキ、サクラ、果樹ではミカン、リンゴ、ブドウなどの接ぎ木をおこなうこができます。これ以外にも幅広く花木、果樹の接ぎ木方法として適しています。 1.台木を用意する ![]() |
2.穂木を用意する ![]() |
3.穂木と台木をくっつける ![]() |
4.接ぎ木テープでまいたら完成 ![]() |
■余談ですが…接ぎ木その後の管理 接ぎ木後の管理ですが、特に普通の管理でかまいませんが接ぎ木テープはしっかりまいて雨が接ぎ木部分に入ったり、切り口が乾燥しないように注意しましょう。 ![]() 品種別|花木・庭木の育て方 |
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