■観葉植物の冬越し「ゴムの木の葉っぱを全部落としたことありませんか?」 ■もともと暖かい国の植物たちだから 観葉植物は部屋の中のインテリアグリーンとしてよく利用されます。手間もさほどかからず丈夫なものが多いのもその要因の一つと思います。しかし、いくら丈夫で葉っぱがわさわさでてきて、「何だ植物育てるのなんて楽勝じゃん」と豪語したとしても、それは暖かい時期の話。寒い冬になるといっきに生長が衰えて、油断すると一夜にして枯らしてしまうことがあります。 いくら丈夫だといっても、もともと熱帯、亜熱帯などの一年を通しして温暖な気候の出身。日本の冬の寒さには耐えられないものが多いのです。 ■自分の育てている観葉植物の耐寒温度を知ろう しかし、植物の種類によって耐寒温度は様々です。ですから、自分が育てている植物がどの程度の耐寒温度があるのかをあらかじめ知っておく必要があります。5℃程度でよいのなら、室内に入れて置きさえすれば特に温度に気を使う必要がないし、逆に10度以上必要な植物なら、部屋の中でもなるたけ暖かく風の通らない場所におかなければならないなどの、耐寒温度に応じた管理の仕方があるからに他なりません。 ■春植え球根……寒さに弱いものが多い だいたい、どのような本でもその植物の耐寒温度についてはかかれているはずです。しかし、耐寒温度というのは「その植物の枯れない程度の温度」というわけであり、「生育適温」とは異なります。もし冬でも植物を生長させたい場合は、書いてある耐寒温度よりも+5から8℃くらいの温度が必要だと理解しておきましょう。しかし、耐寒温度を切るとすぐに枯れるとかではなく、あくまでも目安で、環境に慣れた植物なら、耐寒温度より5℃くらい低い温度までならじゅうぶんに耐えることができます。(ただしゴムの木のように一晩にして葉っぱがすべて落ちてしまうこともある) ■置き場所に工夫するだけでもずいぶん違うのだ 部屋の中で管理するのは基本的に変わらないのですが、部屋のどこに置くかによってもずいぶんと温度が変わるものです。 たとえば、窓際は昼間は日光が当たってぽかぽか暖かくてよいのですが、夜になると外気と一番近い場所になるため、家の中でいちばん寒い場所となります。温度差にすると10度以上の気温差になります。ですから、昼間は暖かい窓際に置いて、夜はなるべく部屋の中央に移動してやるなどの工夫をしてみましょう。一般的には木造の建物よりもコンクリの方が保温性が高いといいますが、そんな根本的なことは解決できませんよね。私の場合は霜よけ程度で寒さに耐えられるものは、夜は、戸外から玄関に移動してます。 ■金をかけずに手間かける? 家の中での保温気温はだいたい10℃が限界です(人間用の暖房は植物が乾燥しすぎ逆効果になるので、暖房器具のある部屋には置かない方が理想的)。本格的に栽培している方は室内用のガラス温室やビニール温室を使用するかたがおられますが、たかが一鉢や二鉢程度でそれらのものを用意するのはお金もか借りますし、使用しない時期は場所をとります。そんな場合は、大きめの発泡スチロールに鉢ごとすっぽりと入れたり、使用していない飼育箱(子供がカブトムシとか金魚を飼っていた家庭ならあるはず)に入れると、即席温室の出来上がりです。大きな植物の場合は、新聞紙をまいたり、ビニール袋をすっぽりかぶせたりしても、2から4℃くらい温度が違います。しかしこれらはあくまで夜の保温方法。昼間はなるべく日の当たる日溜まりなどに |
■水やりや肥料はどうするの? 気温が低いと生育か鈍るわけですから、肥料も水も要求量が少なくなります。秋頃からちょっとずつ水やり回数を減らし、厳寒期は土や植え込み材料の表面が乾いてから与えるようにしましょう。肥料も生育適温が保てる場合は通常通り与え、それ以下の気温しか保てない場合は特に必要ありません。 ■暖房にご注意! 暖房のある部屋は一見暖かく植物の生育に適しているようにも感じますが、それは逆です。暖房のある部屋は特に乾燥しやすく、植物全体が乾燥状態になり、水切れをおこしやすくなります。暖房のある部屋に置く場合は、なるべく暖房の影響のない場所(特に温風のあたる場所は厳禁)に置き、乾燥を防ぐために霧吹きで葉に水をかけて湿度を高く保つようにしましょう ■余談ですが…こんなアイテムもあります 温室はとてもじゃないけど買えないという方に…。鉢用温室というものをご存じでしょうか。これは支柱とビニールが一セットになっており、支柱を鉢に差し込んで、その上から添付のビニールをかぶせるというもので、なかなか便利ですので、それほどたくさんの鉢植えがない場合は利用してみてもよいかも。値段は500円までで買えます 関連記事 品種別|観葉植物の育て方 |
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