リキュウバイの育て方
バラ科 学名:Exochorda racemosa用途 鉢植え 露地植え 中国の北中部、江蘇省から浙江省にかけて分布するバラ科の落葉性低木です。漢字で書くと「利休梅」で千利休にちなみますが、日本に入ってきたのは、明治時代末です。庭木として利用されています。 |
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開花期 |
植え付け |
剪定 |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
生育期の剪定
葉が出て枝が伸びている生育期間中(春~秋)は乱れている箇所を軽く整理する程度、細い枝や混みあった部分の枝を枝分かれしている付け根の部分から間引くような感じで切り落とします。生育期間中に枝を中途な部分で切り落としてしまうと、樹形の美しさが損なわれる上に伸びる勢いの強い芽(2番芽)が吹いて、かえって樹姿を見出すことになりますので気をつけましょう。
落葉期の剪定
本格的に枝を切るのは落葉期です。この時期なら樹形を整えるために全体を切り詰めても問題ありません。基本的に花芽は短い枝に付き、長く伸びた枝には付けないので本年伸びた長枝は3~4節(約5~10cm)残して切り落とします。こうやって長い枝を少し残して切り詰めて、基部から短い枝を出させるようにすると毎年よく花が咲いてくれます。4~5年経過した枝は老化が進み芽吹きや花付きも悪くなるので付け根から切り落とします。
地際から勢いよく伸びる枝(ヤゴ)は樹姿を大きく乱すので、見つけ次第早めに付け根からかき取ってしまいましょう。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適していますが、午前中は日が射すが午後からは明るい日陰になるような半日陰の場所でも良く育ちます。寒さには強いので冬は特に防寒をする必要はなく、むしろ暖地よりやや寒い地域のほうがよく育ちます。
水やり・肥料
水やりは適地に植え付けていたら特に必要ありません。
肥料はほとんど与えなくてもよく育ちます。落葉期の1月~2月、株の周りに堆肥や腐葉土を軽くすき混んでおけばよいでしょう。
用土
水はけのよい湿潤な土壌を好み、乾燥しやすい土や粘土質の土壌では育ちません。植え付ける場所には腐葉土や堆肥を混ぜ込んで土をふかふかにして保水力を高めます。
植え替え・植え付け
植え付けの適期は落葉期ですが、厳寒期の1月~2月は避けます。植え付けた後は倒れないように添え木をし、乾燥を防ぎ土中の湿度を保つために敷きワラや腐葉土で表面を覆います。
一度植え付けた後の移植は困難で好ましくありません。移植する場合は1年前から根回しをして細根を出させて掘り上げる際は、根回しした外側から大きくごそっと掘り上げます。
ふやし方
タネまき、株分けでふやすことができます。さし木は極端に活着率(根付く割合)が悪いので適していません。
秋にタネが熟して黒くなるのでそれを採取してすぐにまく(とりまき)か、湿らせた砂とっしょに袋の中に入れて貯蔵しておき翌春の3月中旬頃にまきます。タネはよく発芽しますが、まく前に乾かしてしまうと発芽率が落ちるので気をつけましょう。
地際から勢いよく伸びる枝が(ヤゴ)が出ていれば株分けすることもできます。適期は3月~4月です。
かかりやすい病害虫
特にありません。
まとめ
やや湿り気のある土壌を好みます
強剪定は落葉期に行います
肥料は年1回、冬に堆肥や腐葉土を与える程度
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