レモンバームの育て方
シソ科 学名:Melissa officinalis 用途 鉢植え 露地植え レモンのような爽やかな芳香のあるハーブです。その特性を活かして料理の香り付けや乾燥させてポプリなどに利用します。やや湿り気のある土壌を好みます |
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開花期 |
植え付け・タネまき |
肥料 |
収穫・利用
ハーブティーや料理の香り付けに利用します。生葉を摘み取って手のひらで「ぱん!」とたたいて香りを出してから紅茶やワインに浮かべても十分香りを楽しむことができます。
そのほかにも入浴剤や乾燥させてポプリの材料としても利用できます。 乾燥させる場合は開花直前に株元から刈り取り、束ねて陰干しします。また、生葉のフレッシュな香りを楽しみたいのであれば、冷凍保存しておいても良いでしょう。
季節・日常の手入れ ポイント
枝葉が混み合って風通しが悪くなると蒸れて葉が枯れたり病気が発生することがありますので、枝を間引いて株の内側まで風が良く通るようにしましょう。また、枯れた枝や葉はこまめに摘み取ります。特に梅雨時期に茂りすぎると蒸れやすいので気をつけましょう。
また、開花すると株が老化して茎が堅くなってしまうのでつぼみが開く直前に収穫もかねて上部1/3ほどを刈り取るか、花が咲いて堅くなった茎を株元近くで切り落とします。これは新芽を出させるための大切な作業です。
若い株の方が香りが強く、株が老化していくとだんだん香りが弱まっていくので株の若返りもかねて3~4年に1回植え替えを行います(植え替え・植え付けの項を参照)。
日当たり・置き場所
直射日光の当たる場所よりも明るい日陰の方が葉の色つやも鮮やかで美しく、よく育ちます。梅雨時期のように日の当たらない日が続くと葉の質が柔らかくなり、その後真夏の直射日光に当たると強烈な日差しに耐えきれずに葉が焼けてしまうことがあります。寒さに強く-5℃程度までは耐えるので、平地では特に防寒の必要はありません。
水やり・肥料
やや湿り気のある土壌を好みので、土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えましょう。庭植えにしているものも極端に乾燥させないように水やりを行います。水切れさせると葉が黄ばみます。
肥料切れを起こしても葉が黄ばむことがあります。植え付ける際にあらかじめ土にゆっくりと効く肥料を混ぜ込んでおき、その後追肥として化成肥料を株元から少し離れた場所に与えます。夏に収穫をかねて茎を刈り取った後、同様に追肥を与えると新芽がよく出てまた収穫できるようになります。
用土
特に土質は選びませんが水もちの良い肥えた土が適しています。
植え替え・植え付け
年々育てていると株の老化が進んで生育が衰え、葉が小さくなるので若返りを図るために植え替えを行います。適期は4月~5月もしくは10月上旬です。茎を地際でばっさりと切り戻して鉢から抜き、古い土をある程度落として傷んだ根や地下茎を整理して、新しい用土で植え替えます。植え替え直後株が再び生育を初めて安定するまでのおよそ1週間、直射日光を避け乾かさないように管理します。
ふやし方
タネまき・さし芽・株分けでふやすことができます。
いずれもは4月~5月もしくは10月が作業の適期です。さし芽は間引いた茎を使えば無駄がありません。
かかりやすい病害虫
病気 すす病・害虫 オンシツコナジラミ
高温多湿で風通しが悪いとカビの一種、すす病が発生することがあります。茎葉が黒いすすのようなものにべったりと覆われ光合成を阻害します。茎葉が混み合っている場合は枝を間引いて通風をはかりましょう。
葉の裏に羽の生えた白い小さな虫が多数付くことがあります。それはオンシツコナジラミで枝をゆすると一斉に飛んでいってしまいますが、またすぐに戻ってきます。植物の栄養を吸って生育を鈍らせますので、見つけ次第薬剤を散布して駆除します。
まとめ
明るい日陰を好みます
やや湿り気のある肥沃な土壌を好む
肥料が切れると葉が黄ばむことがあります
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