レオノティス・レオヌルスの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- シソ科
- 学名
- Leonotis leonurus
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 10月~12月
- 大きさ
- 高さ1.5m~2m
- 耐寒性
- つよいほう(凍らない程度)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・越冬温度は0℃以上
- ・6月に一度摘心する
- ・さし木でふやせる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植えかえ | 3月~4月 |
---|---|
肥料 | 4月~10月 |
日常の手入れ
生育が旺盛で春に暖かくなってくるとぐんぐんと枝を伸ばします。そのまま 放任していても問題はありませんが花が咲く頃には草丈が高くなりすぎて全体のバランスが悪くなる傾向があります。
草丈を多少抑えるため、6月頃に茎の先端を切り落とします。そうすることで枝の脇から新たな芽がたくさん出てきて枝数も多くなります。枝数が増えると言うことはそれだけ花もたくさん付けると言うことです。この作業を摘心と言います。茎のどのくらいの位置で摘心するかは全体のバランスを見ながら行いましょう。
日当たり・置き場所
日当たりを好みます。暑さには非常に強いので、とくに夏越しに必要なことはありません。
温室などでは冬でも落葉しませんが、日本では冬の寒さで地上部は枯れることが多いです。地上部は枯れても小さな芽の状態で冬を越すので、地面の凍結に気をつければ心配はありません。枯れ葉などを集めて厚く地面を覆って芽を保護してあげるとよいでしょう。鉢植えの場合は、軒下やベランダなど凍結の避けられる場所に置きましょう。
霜に当たると花が傷んでしまうので、秋から冬にかけて花を付けるこの植物は寒冷地ではあまり地植えには適していないと言えます。
水やりと肥料
生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は回数を減らしてやや乾かし気味に。
肥料はさほどたくさん必要ありませんが、生育期の4~10月に薄めた液体肥料を水やり代わりに10日おきにあたえます。
適した土
多少やせた場所でも育ちますが、水はけが良く肥えた土が適します。鉢植えにする場合は赤玉土(小~中粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使います。
植え替え・植え付け
鉢植えの場合は生育に応じて1~2年ごとに植え替える必要があります。もともと生育旺盛な植物なのでほおっておくと鉢の中が根でいっぱいになって、根詰まりを起こしてしまいます。植え替えの適期は3月~4月で鉢から抜いたら古い土を半分くらい落として、伸びすぎた根や傷んだ根を切り落として新しい土を使って植え替えます。
ふやし方
さし木・タネまき・株分けなどで増やすことができますが、さし木で増やすのが一般的でおすすめです。さし木がおすすめの理由は、根が出やすく、その後の管理もしやすい。摘心作業で切り落とした枝をそのまま流用できるので無駄がない。などが挙げられます。
摘心した枝がもったいないと感じたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか?適期は5月~6月で茎の先端から10cmほどの長さに切った枝を湿らした赤玉土など肥料に入っていない土にぐらつかない程度の深さにさして半日陰の場所で管理します。1ヶ月くらいで充分に根が出て植え付けられる程度に生長しますので、庭や鉢に定植します。
かかりやすい病害虫
性質は強健で病害虫は少ない方ですが、ハダニが発生することがあります。一度発生するとどんどんふえて生育に害を及ぼすので、見つけ次第早めの駆除が大切です。
ハダニは高温乾燥時期、具体的には梅雨明けから秋頃までに一番発生しやすい害虫です。葉の裏に寄生し吸汁します。大きさは点々とした感じの非常に小さいもので赤っぽいものが多いです。水のある環境に弱いので葉の裏に定期的に水を掛けることで予防対策にはなりますが、一度発生すると効果は薄いので、ハダニに有効な薬剤を散布します。