ムラサキオモト(ロエオ)の育て方
ツユクサ科 学名:Rhoeo spathacea 用途 鉢植え メキシコ南部、グアテマラなど熱帯アメリカに分布する多年草です。日本には江戸時代に渡来しました。株姿がオモト(万年青)に似ており、葉の裏が紫色になるところからこの名前があります |
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開花期 |
植え替え |
さし木・株分け |
肥料 |
季節・日常の手入れ
草丈が伸びてバランスが悪くなった株や下葉が落ちた株は茎を短く切り詰めて仕立て直します。切り取った茎はさし木に利用できます。室内で葉にほこりがたまってしまった場合は湿らせたティッシュで拭くなどしてきれいにします。
高温多湿の時期に、茎の途中から根が出ることがありますがそのままほおって置けばよいです。
日当たり・置き場所 ポイント
日の光をたっぷり浴びるとよく育ちます。一年を通して日当たりのよい場所で育てましょう。半日陰程度の場所でも育ちますが、日照不足になると葉の色つやが悪くなったり茎が間延びしたり、葉が長く伸びすぎて垂れ下がってしまうこともあります。室内や日陰で育てていて、それらの症状が出たら、徐々に日当たりの良い場所に移してあげましょう。いきなり日陰から直射日光の当たる場所に移動させると葉が日射しになれておらず、葉が焼けて傷んでしまうことがあるからです。日にたっぷり当てて葉が密に茂った
寒さには弱く、屋外での冬越しは少々難しいので冬は室内に取り込みます。冬は日照不足でどうしても葉色が悪くなりがちですので、できるだけ室内でも日の当たる場所を選んで置くようにしましょう。冬越しの目安は5℃、室内の日だまりであれば特に保温はしなくてもかまいません。
水やり・肥料
春から秋の生育旺盛な時期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。真夏は特によく育ち乾きやすいのでたっぷりと与えましょう。冬は多湿にすると根が傷んでしまうので、秋口から徐々に水やりの回数を減らして真冬は土の表面が乾いて数日してから水を与えるようにしましょう。
なぜ冬に多湿になると根が傷むかというと、寒さで生育スピードがゆっくりになり、根もさほど水を吸わないからです。生育期であっても常に土がじめじめしたような過湿状態にすると茎が間延びして株が軟弱に育つので気をつけます。葉が肉厚で内部に水分が蓄えられて乾燥には強いので、極端に乾かさなければ枯れたり弱ることは少ないです。
5月~9月の生育期に2ヶ月の1回くらいの割合でゆっくり効くタイプの化性肥料を株元に与えます。生育期以外は肥料は必要ありません。逆に根を傷める原因となりますので避けましょう。
用土
水はけの良い用土が適しています。赤玉土6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土を使います。
植え替え・植え付け
生育が旺盛で、鉢の中がすぐ根でいっぱいになるので、2年に1回を目安に植え替えます。根づまり状態のままほおっておくと下葉の色が徐々に悪くなり、枯れ込んできます。
ふやし方
株分けがさし木でふやすことができます。適期は生育期の5~7月です。
作業は植え替えをかねて行います。鉢から抜いた株は古い土を軽く落として茎の付け根から出ている子株を切り取ります。根の出ている子株はそのまま鉢に植え付け、根の出ていない子株は川砂にさし木して、根が出たら傷めないように掘りあげて鉢に植え替えます。また、根の出ていない子株は茎を湿らせた水苔でまいて小さな鉢に植え付け、ミニ観葉として楽しんでも良い。
かかりやすい病害虫
病気 特になし・害虫 ハダニ
夏の乾燥する時期にハダニが発生することがあります。ハダニは植物の栄養を吸収し弱らせ被害がひどくなると葉色が抜けたように白っぽくなってしまいます。羽ノ浦に着くので発見が遅れることも多いです。夏はこまめに葉に霧吹きなどで水をかけて乾燥を防ぎ葉裏に何か付いていないかチェックしましょう。発生した場合は殺虫剤を散布して早めに駆除します。
まとめ
よく日の当たる場所で育てます
寒さに弱いので冬は室内で管理します
水の与えすぎに注意し、乾かしぎみに管理します
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