春に咲く巨大な花
モクレンの仲間
ハクモクレン |
科名:モクレン科学名:Magnolia原産地:アジア アメリカ樹高:3m-15m開花期:3月~4月栽培難易度:
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モクレンの仲間とは
モクレン〔M. quinquepeta〕 ・ハクモクレン〔M. heptapeta〕を代表とするモクレン類は世界でもポピュラーな花木の一つで、海外ではマグノリアと呼ばれています。日本では春を告げる花として、古くから庭木などに親しまれてきました。
モクレン類はアジア、アメリカに約90種類の仲間が分布していますが、ここでは、花びらの外側が赤紫、内側が白色になる「シモクレン(紫木蓮)」、同じような花のかたちでクリームがかった白色の花を咲かせる「ハクモクレン」について紹介したいと思います。ちなみに一般的に「モクレン」というと「シモクレン」のことを指すことが多いようです。
シモクレンもハクモクレンも中国原産の落葉性は花木ですが、シモクレンは大きくなっても5m程度の低木なのに対して、ハクモクレンは高さ15mにもなる高木です。また、シモクレンの花は常に半開きなのに対して、ハクモクレンは日が当たると開き、暗くなると閉じます。
名前は中国名の「木蓮(木蘭)」を音読みしたものです。属名のマグノリアはフランスの植物学者マニョールの名前にちなみます。
その他の仲間
コブシ〔M. praecocissima〕
日本にも自生する落葉性の高木で、5m~10mの高さになる高木です。つぼみのかたちが握りこぶしに似ているところからこの名前があります。早春に白色の花を咲かせます。
オオヤマレンゲ〔M. sieboldii〕
高さ2~4mほどの落葉性低木で6月頃に白い花を咲かせます。日本の本州・四国・九州、中国中南部に分布します。学名のシーボルディーは江戸末期に来日したドイツ人の医師シーボルトにちなむ。
タイサンボク[M. grandiflora]
北アメリカ南東部原産で高さ30mに達する常緑性の高木です。6~7月にやや肉厚の花びらをもった大輪の花を咲かせます。
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