モルセラの育て方
シソ科 学名:Moluccella laevis 用途 鉢植え 露地植え モルセラは地中海沿岸~インド北西部に4種が分布します。名前は一部の種がモルセラ諸島に分布することにちなみます。花より目立つユニークな萼をもち、ドライフラワーに適します |
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開花期 |
タネまき |
肥料 |
季節・日常の手入れ
基本的にタネをまいて苗づくりをして育てますが、草丈が10cmほどに育った頃に芽先を摘むとワキ芽が伸びてきて花が咲いたときに草丈がそろいます。芽先を摘まなくても枝分かれはしますが、花が咲いたときの草丈に高低ができ、アンバランスな株になってしまいます。丈が伸びすぎて倒れそうになってきたら支柱を立てましょう。
ドライフラワーにする場合、花穂の下から刈り取って数本を束ねて風通しのよい日陰に吊して充分乾燥させます。
日当たり・置き場所 ポイント
日当たりの良い場所を好みます。暑さには強い植物ですがじめじめした湿気を嫌います。ですから日本の夏の気候にはあまり適しません(夏は湿気の少ないからっとした暑さや冷涼地を好みます)。夏はできるだけ風通しの良い場所で育てて茎や葉の混み合ったところは多湿になるのを防ぐために間引きます。
水やり・肥料 ポイント
じめじめした土を嫌うので水のやりすぎに注意しましょう。土の表面が乾いてから水を与えるようにし、やや乾燥気味に保つようにします。元々乾燥した土地に自生する植物です。庭植えは真夏に極端に乾かない限り水を与える必要はありません。
草花の中では大食いで肥料をたくさん必要とするので、常に肥料を切らさないようにしましょう。肥料が少ないと花茎も伸びず、花つきも悪くなり株全体がいじけたように小さくなってしまいます。土にあらかじめゆっくりと効くタイプの粒状の肥料を混ぜ込んでおいて、追肥として1ヶ月半に1回株元に粒状の化成肥料を与えます。 同時に2週間に1回液体肥料を与えます。ここで注意したいのはチッソ分の多い肥料を与えると葉ばかり茂って花がつきにくくなりるので、液体肥料はカリ分の割合の多いものを与えるようにします。
用土
水はけの良い土が適しています。赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。弱アルカリ性の土を好むので、庭植えはあらかじめ石灰を混ぜ込んでおいて酸性を中和しておきましょう。
植え替え・植え付け
一年草で春にタネをまくと秋には枯れてしまうため、植え替えの必要はありません。
ふやし方
タネからふやします。タネの発芽適温は15~20℃です。苗は移植を嫌い植え替えても根付きにくいので庭や鉢に直接まいて間引きながら育てるか、まだ苗が小さいうち(本葉が3枚くらいのとき)に根を傷つけないように慎重に移植を行います。
10日ほどで発芽するので混み合った部分は間引いていって最終的に株と株の間隔は30cmになるようにします。植える場所を決めていなかったりまだ花壇があいていないような場合はビニールポットにまいて発芽したら1本に間引き、6月頃にまわりの土をくずさないように鉢や庭に植え付けます。
高温多湿期には花がきれいに咲かないので、発芽適温がキープできるなら早めにまいた方がよいです。その方が花も早い時期から咲きます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
まとめ
暑さには強い方ですが高温多湿を嫌い、乾燥した気候を好む
肥料が多い方がよく育ち、花もたくさんつく
草丈が10cmくらいのとき芽先を摘むと枝数が増える
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