モウセンゴケの育て方
モウセンゴケ科 学名:Drosera 用途 鉢植え 世界中に200種類が以上が知られる食虫植物の仲間で、日本にも数種類が分布しています。葉っぱ(葉身)の表面にはえる腺毛(せんもう)から、ねばねばした液を出して、虫を捕らえます |
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開花期 |
主に初夏~夏 |
植え替え |
季節・日常の手入れ ポイント
特にありません。
日当たり・置き場所
明るい日陰が適しています。日射しは必要ですが、強すぎると葉っぱが焼けて傷んでしまいます。特に真夏は直射日光を避けられる場所に置きましょう。また、暑すぎると機嫌が悪いので、風通しのよい熱の溜まらない場所がよいです。
冬は寒風や凍結、霜を避けたベランダなどに置きます。種によって耐寒性はやや異なるのですが、凍らせなければたいがい冬越しはできます。特に葉っぱが枯れて、冬芽の状態になるものは耐寒性が強めです。
水やり・肥料
湿地に自生する植物で、「水が好き」というより「水のある環境が必要」です。鉢の下に受け皿を置いて、水をため、底から水を吸わせるようにします(腰水といいます)。水はときどき取り替えましょう。 また、冬は葉っぱが枯れて休眠しますが(しない種もある)、根はしっかりと生きているので乾かさないようにちゃんと水を与えます。
もともとやせ地に育つ植物で、肥料はいりません。栄養として虫を与える必要もありません。太陽の光を浴びて光合成をして、ちゃんと自分で必要な栄養を作ることができます。虫を捕らえて栄養にするのは、光合成だけでは栄養が足りないときに、少しでも生長の足しにするためのサプリメント的なものです。 栽培家の方は意図的に動物性タンパク(ゆで卵の白身など)を葉に与えることもあるようです。株の生育状況を見極めて、経験で必要な分だけ与えているのでしょう。
また、おもしろいことに肥料などを与えて栄養が十分になると、栄養を補う必要が無いと判断してしまうのか、虫を捕らえるための葉っぱが小さくなってしまうこともあるようです。
用土
水ゴケが手軽で扱いやすいです。水分のたっぷり含まれた酸性の土壌を好むので、色々試してみてもおもしろいでしょう。
植え替え・植え付け
水ゴケが腐りやすいため、1~2年に1回新しい水ゴケで植え替えます。植え替えは休眠している冬の間が適しています。
ふやし方
葉ざしでふやします。元気で傷んでいない葉っぱを先端から5~10cm程度の長さに切り、湿らせた水ゴケの上に、ねばねばした面を上にして寝かせます。 明るい日陰に置いて、芽が出てくるまで乾かさないように気をつけます。
かなり細かいタネができるで、それをまいて増やすこともできます。また太い根のできる種のものは根ざしでも増やせます 。
また、ピグミー種は葉の付け根にムカゴと呼ばれる球根ができることがあります。これを外して植えると新たな株になります。
かかりやすい病害虫
特にありません。
まとめ
肥料は必要ありません
強い日射しを避けた、明るい日陰で育てます
冬に休眠していても、水やりを忘れない