ミツバの育て方
セリ科 学名:Cryptotaenia japonica 用途 鉢植え 露地植え サハリン、日本、朝鮮半島、中国、台湾など、東アジアに広く分布し、日本ではやや湿り気 がある薄明るい場所などでごく普通に見られる野草です。スーパーなどで当たり前に並ぶ野菜のなかでも、数少ない日本原産の野菜です。 |
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タネまき |
収穫 |
日当たり・置き場所
日当たり~明るい日陰で育てます。ただし、あまり暗い場所だと茎がひょろひょろになったり香りが弱くなります。暑いと弱るので、夏はできるだけ涼しい方がよいです。冬は寒さで生長が止まったり、霜に当たると茎葉が枯れてなくなることもありますが、春になると新しい芽を吹きます。
もともと野生種は林内や林の縁など明るい日陰に自生するので、日陰でも育つと言うよりそのような環境のほうが好きとも言えます
タネまき
タネまきの適期は4月~6月もしくは9月で、発芽適温は18℃前後です。
もともと発芽率はあまりよくないので、やや多めにタネを播いたほうが安心です。タネ同士が重ならないように1cm間隔で、一列になるようにまいていきます。複数列播く場合、列と列の間隔は30cm空けます。ミツバのタネは水と酸素に加えて明るさを感知して発芽するので、土は薄くかぶせる程度にします。
発芽するまで2週間ほどかかります。その間は絶対に乾かさないようにしてください。発芽の時期は特に乾燥に弱く、水切れさせてしまうと芽が出ません。
市販のタネは問題ないですが、自家採取して日が浅いタネをまいた場合、タネが休眠状態で芽が出なかったり、発芽がそろわないことがあります。
適した土
水はけがよければ特に選ばずに育ちます。赤玉土7:腐葉土3で混ぜた土など。露地植えはあらかじめ苦土石灰を混ぜ込んでおきます。
水やり・肥料
やや湿り気のある土壌を好み乾燥が苦手です。あまり深く考える必要はないですが細かく言うと、新鮮な水が好きで、水が滞留してじめじめした場所は嫌いです。プランターや鉢植えは、極端な乾燥に注意して、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えればよいです。夏は乾きやすいので、自ずと水やりの回数は増えます。
肥料はタネをまく前にゆっくり効くタイプの化成肥料(地植えの場合は堆肥も)などを土に混ぜ込んでおき、本葉が3~4枚育ってきた頃に、追肥として効き目の早い化成肥料を少量株元にばらまきます。それ以降は2週間に1回間隔で同じ肥料を続けます。追肥に液体肥料を用いる場合は1週間に1回の間隔で与えます。
収穫
葉っぱの軸が適当な長さになったら、株元を5cmほど残して切り取って収穫します。使う量だけそのつど切ってもよいですし、ばっさりと刈り取ってもよいです。刈り取っても新たに芽を出して、数回収穫できます。何回も収穫するためには、定期的に追肥を行うことも大切です。
スーパーなどで売っている水耕栽培の根付きミツバも栽培に利用できます。茎を3~5cm残した状態で、根の部分が浸る程度の水につけておくと新たな芽が出てきます。明るい日陰で、水は春か秋なら週1回新しいものに替えます。芽が伸びてきたら薄めの液体肥料を水の代わりに与えてもよいでしょう。水栽培ではなく、土に植え付けてもかまいません。
かかりやすい病害虫
春と秋にアブラムシがよく付きます。ほおって置くと茎や葉にびっしりと付くので、早めに手で取るなどして駆除しましょう。
まとめ
タネは光に反応して発芽するので、覆土はごく薄く
日当たり~明るい日陰で育ちます。
乾燥に気をつけ、定期的に追肥をするのが長く収穫するコツです
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