マスデバリアの育て方
ラン科 学名:Masdevallia 用途 鉢植え 花の形や色、大きさは種により様々ですが、花びら(萼片)の先端が長く伸びたり曲がりくねっておもしろい形になるものが多いです。暑さに弱くやや栽培しにくい。 |
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開花期 |
種によって異なる |
植え替え |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
花茎が伸びてきたら支柱を立てます。支柱を立てないと、花茎はひょろりと曲がった針金のようになって固まります。見栄えの問題なので気にならなかったら別にかまいません。
冷涼な環境を好む、いわゆる「クール・オーキッド」の一種で夏越しが栽培する上で最大のポイントになります
日当たり・置き場所
一年を通して直射日光は避けます。冬は室内で窓越しの日光によく当てましょう。春と秋は気温が上昇するようなら40%~50%の日除けが必要ですが、涼しく保てるようなら遮光は30%ほどに抑えて、できるだけ日光に当てます。夏は暑さを和らげるため、70%の日除けが必要です。とにかく暑さには弱く、25℃以上になると生育が著しく衰えます。できるだけ涼しく風通しのよい場所で管理するようにし、可能であれば、クーラーの効いた室内におきます。
最低気温が8℃以上あれば冬を越せますが、できれば13℃以上の気温があれば花も早く咲き、新芽も早くから出て来ます。つぼみが出てきた頃に乾燥させると、咲かずに枯れてしまうことがあるので気をつけましょう。
水やり・肥料
根が細く、乾燥にも弱いので植え込み材料が乾く前に水を与えるようにして、常に湿った状態にしておきましょう。一年を通して湿度が高い方がよいので空気中の湿度を高めるために霧吹きなどで水を散布します。冬でも植え込み材料を乾かさないように注意しましょう。水を切らさないことも大切ですが空気中の湿度を常に高く保っておくことも同じくらい重要です。
肥料はそれほど必要とせず、生育期の春と秋に月、2回ほど薄めの液体肥料を与えます。真夏はどうしても生育が弱ってしまいますので与えません。逆に与えてしまうと根が傷んで逆効果になることが多いです。
用土
水ゴケを使用します。
植え替え・植え付け
鉢が株でいっぱいになったら植え替えを行います。植え替えの適期は5月です。植え替えのときには傷んだ水ゴケは丁寧に取り除き新しいもので植え替えを行います。特にマスデバリアは常に湿った状態にしておくので、水ゴケは傷みやすいです。鉢は通気性にすぐれた素焼きのものが適しています。
ふやし方
植え替えと同じ時期に株分けで増やすことができます。葉の数が4~5本を一株として株分けを行います。マスデバリアは茎はが密集するので株分けしにくいですが、ていねいにナイフなどで分けてそれぞれを新しい水ゴケで植えます。
かかりやすい病害虫
軟腐病 黒斑病 アブラムシ
軟腐病は株元から株が腐ってくる病気です。高温時に風通しが悪いと発生しやすい病気です。腐ってしまった部分は取り除き、殺菌剤を塗って風通しのよい場所で管理しましょう。
アブラムシは春先から発生する害虫です。早めに薬剤を散布して駆除しましょう。
まとめ
暑さに非常に弱い
夏は肥料を与えない
春から秋は遮光します
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