育て方はこのページの下
- 科名
- サボテン科
- 学名
- Epiphyllum Hybrid
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 4月~6月
- 大きさ
- 高さ60cm~1.5m
- 耐寒性
- ややよわい(5℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・苗は5~6月、成株は秋に植え替えます
- ・冬は5℃以上、夏は風通しの良い涼しい場所
- ・草丈が伸びすぎないように茎の先端を摘みます
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け (苗) | 4月~6月 |
---|---|
植え替え (成株) | 9月~10月 |
肥料 | 4月~7月 |
日常の手入れ
摘心する
葉はほおっておとくと、どんどん長さが伸びて倒れやすくなる上に栄養がとられて花が咲きにくくなってしまいます。中型の品種なら60cm、大型の品種でも1mくらいに伸びたら葉の先を切ってしまいそれ以上伸びないようにしましょう。葉の上の方から伸びてきた新芽も大きくなったものは2~3芽残して、小さなものは根元から摘み取ってしまいましょう。この作業を「摘心(てきしん)」、もしくは「ピンチ」といいます。葉の成長を抑えて花がつきやすくなります。この作業は生育の5~9月に長く伸びた葉を対象に、適宜行うようにします。
その他の作業
地際から伸びる葉で、他のものに比べて弱々しくて細いものや枯れてしまった葉は、根元から切り取ってしまいましょう。開花時期は花が枯れてきたら摘み取るようにします。
日当たり・置き場所
もともと森林の中に自生している植物なので、強烈な日射しは生育に適しません。生育期の5~9月は屋外の風通しの良い半日陰※の場所が適します。
※半日陰
直射日光は当たらないが比較的明るい場所。もしくは午前中は日がさし込むけれども昼以降は日陰になるような場所。
寒さにはあまり強くないので、冬はできれば8℃以上、最低でも5℃の気温を保つようにします。室内に取り込む場合、日当たりの良い明るい場所で管理しましょう。
水やりと肥料
水をやりすぎると根が腐ってしまうので気をつけましょう。春から夏にかけては土の表面が乾いてから水を与えるようにします。この時期は花も咲きますが、花びらに水がかかると傷むので気をつけます。真夏は暑さで生育が鈍るので、土の表面が乾いて1~2日たってから与えるようにしましょう。
冬は完全に乾いたら土を湿らせる程度の水やりをします。気温が5℃を切るような場合は休眠にはいるので一切水を断ち、暖かくなってきたら再び水やりを開始します。
肥料は花が咲き終わったあとから7月いっぱいまで、10日に1回の間隔で液体肥料を与えます。
適した土
水はけの良い土が適します。赤玉土(中粒)5:腐葉土3:堆肥2の割合で混ぜた土を使用します。
植え替え・植え付け
苗と花の咲く大きさになった成株とでは植え替えの時期も方法も違います。
苗は鉢から抜いた株を一回り大きな鉢に上で説明した用土で植え替えます。その際土をくずさないように鉢から抜いたままの形で植え付けます。適期は生育をはじめる4~6月頃です。
成株の植え替え
株が充分に生長した9月~10月頃に行います。植え替えは鉢の中が根でいっぱいになってきたら行います。だいたい2年に1回が植え替えの目安です。
鉢から抜いた株は土をくずして根を全体の長さの3分の1くらいになるようにすべて切りつめます。鉢底から1/3のところまで鉢底石 (大粒の軽石など)をいれます。根を切り詰めた株を植えて、あんどん支柱を立てます。水は植え替え直後は与えず、10日ほど間を開けて与えます。根を思い切って切りつめるのは、余分な水の吸収を抑えて丈夫な株にして、翌年の花つきをよくするためです。
ふやし方
葉ざしでふやすことができます。適期は5~7月です。
病気や傷みのない元気な葉を15cmほどの長さに切って、一週間陰干しします。肉厚の葉で水分がたっぷり含まれているので乾かさないで土にさすと切り口から腐ってくるからです。その後、数枚を束ねて赤玉土を入れた鉢に浅く挿します。水やりはすぐにせずに10日ほど経過してからおこないます。だいたい1ヶ月くらいで根が出てくるので、それぞれを鉢に植えて育てます。
かかりやすい病害虫
害虫:カイガラムシ ナメクジ
カイガラムシは葉っぱに付いて吸汁し、植物を弱らせます。ほおっておくと増えていくので、早めにこすり落として駆除しましょう。
関連する植物
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ゲッカビジン
サボテン科 難易度★★★☆☆
純白の薄い花びらを重ねた上品な花姿で大きさは径12~13cm、夜に開花し芳香を放ちます。