コリウスの育て方

水切れに注意

シソ科 「こ」からはじまる植物

コリウス
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
シソ科
学名
Solenostemon scutellarioides ( = Coleus blumei)
用途など
鉢植え 花壇 寄せ植え
開花期
6月~10月
大きさ
高さ20cm~80cm
耐寒性
ややよわい
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 5月下~6月
タネまき 5月
さし木 6月~8月
肥料 6月~9月

日常の手入れ

摘心

キレイに色づく葉を鑑賞するので、葉がバランスよく、なおかつたくさんついてる方が見栄えがします。そのために摘心をする必要があります。

摘心

草丈が伸びてきて、本葉が10枚くらいになったら、頂点の芽を切り落とすか、摘み取ってしまいます。そうすると下の方からわき芽が伸びてきて、ボリュームがでます。

そのわきの芽が伸びてきたらまた頂点の芽をつみ取る…を繰り返すと、バランスよくまとまった株になります。特にワキ芽の出にくい「レインボー系」の品種は、この作業をしないと上にばかり伸びて、見た感じひょろっとした感じになってしまいます。

切り戻し

秋口に伸び過ぎた枝をすべて刈り込み、半分くらいの高さにすると、またワキから新しい芽が出てきます。

日当たり・置き場所

日当たり~半日陰の場所でよく育ちます。強い直射日光に当てると葉がやけどをおこして(葉焼け)部分的に枯れることがあります。また、逆に日陰過ぎても、美しく色づくはずの葉の色が薄くなります。

小さい苗のときからだんだん強い日光に慣れさせていくと丈夫に育ち、葉の色も美しく育ちます。購入した苗も同様に、いきなり日射しの強い場所に置かず、半日陰の場所で育てるか、ならしてから日当たりにもっていった方がよいです。夏はできるだけ風通しのよい場所が適しています。

鉢植えは、11月頃に室内の日当たりのよい場所に取り込みます。寒風に当たると葉が傷み、霜に当たるとアウトなので気をつけましょう。

水やりと肥料

乾燥にとても弱いので、水切れさせないように注意が必要です。土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。特に真夏、乾燥期は油断するとすぐにしおれてしまうので注意が必要です。

植える前に土にゆっくり効くタイプの肥料を土にを混ぜ込んでおきます。植え付けたあとは、葉の色が薄かったり下の方から落ちてくるようなことがあれば、様子を見ながら薄めの液体肥料を与えます。もともと肥料をあまり必要としないので、やりすぎに注意しましょう。肥料が多いと葉の模様が薄くなったり、葉の色が鈍くなります。


適した土

乾燥苦手なので腐葉土を多めに使用して水保ちをよくします。赤玉土(小~中粒)5:腐葉土5の割合で混ぜます。

植え替え・植え付け

苗の植え付けは5月下旬~6月が適期です。庭植えは霜の頃に枯れてしまうので植え替えは必要ありません。鉢植えは、鉢の底から根が伸びて来るくらいまで根が張ってきたら一回り大きな鉢に植え替えます。

ふやし方

タネまき

タネまきとさし木ができます。タネは非常に細かいので扱いに注意しましょう。発芽する温度が25℃前後と高いので5月に入ってから行うようにします。コリウスの場合、タネまきは初心者向きの方法ではありません。春から苗が出回りますので、それを植え付けた方が手軽です。

さし木

さし木

さし木は比較的簡単なので、おすすめです。気温の高い時期ならいつでも花嚢で、適期は6月~8月です。花の咲いていない若い枝を10cmくらいに切り、下の方の葉を取り除いて、水もちのよい土を入れた鉢などに挿します。 切ったら切り口が乾くまでに挿しましょう。切り口が乾いてから挿すと根がでにくいので、大量にさし木する場合は切った状態で水の中に切り口を付けておきます。

つめ気味にまとめて挿してもかまいませんが、発根して生長を始めると、日照不足で間延びするので、早めにばらして1本ないし2本ずつポットに植え付けます。挿して翌日以降、葉っぱがしおれてくるようなら、下の方の大きめの葉っぱは半分に切るか、とってしまいます。

気温が高い初夏以降なら、挿して2週間ぐらいで根が出て生長を始めます。草丈が10cmくらいに伸びたら、摘心を行います(季節・日常の手入れを参照に)。

かかりやすい病害虫

害虫:ヨトウムシ

ヨトウムシは茎葉を食い荒らす害虫です。主に夜行性で昼は土の中などに潜んで見えません。株周りに土の掘られた後やフンのようなものがあれば軽くそのあたりの土を掘り返して見つけたら取り除きましょう。

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