育て方はこのページの下
- 科名
- キシス科
- 学名
- Chysis
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 4月~6月
- 大きさ
- 高さ30cm~40cm
- 耐寒性
- よわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- 水は生育期にたっぷり、休眠期は乾かし気味
- 春~秋は直射日光を避けます
- 高温で乾燥するとハダニが発生しやすい
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月下~5月上 |
---|---|
肥料 | 4月~9月 |
生育サイクル
春の開花と同時に新芽を伸ばして生育をはじめます。秋に生長が止まってバルブが肥り、落葉します。冬~春は休眠します。生育期と休眠期がはっきりとしているので、それに応じた育て方をするのが大切です。
日当たり・置き場所
風通しの良い場所が大好きなランです。春~秋は風通しの良い木陰に吊しておくのがベストです。強い直射日光に当たると葉が焼けて傷んでしまいます。直射日光の射す場所で栽培する場合、春と秋は30%、初夏~夏の間は60%ほどの遮光をします。
耐寒温度はおよそ10℃です。最低気温が13℃くらいになった頃を目安に、室内に取り込みます。
水やりと肥料
生育期の水やり
春の新芽が出る頃から夏の間は乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。多少多湿気味でも根が活発に動いているので、どんどん水を吸います。
成熟期の水やり
秋になるとバルブの伸びが止まって横方向に肥大してきます(生長から成熟に段階が進みます)。この頃になると根の活動も弱まり、以前ほど水を吸わなくなります。水やりの回数を徐々に減らして乾かし気味に管理します。生育期同様の水やりをしていると、根が傷んでしまうことがあります。同様の理由で、秋に長雨が続くようなら、屋根のあるところに避難させたほうがよいでしょう。
休眠期の水やり
葉を落として完全に休眠している株は、水やりを最小限にします。完全に乾いてから少し間をおいて、与えるようにします。この時期に水が多いと、根が傷んだり春に花芽が付きにくくなります。水を与えるというより、乾燥を与えるという感じで。
肥料
生育期に薄めの液体肥料を月2~3回与えます。
適した土
植え込み材料はミズゴケを用います。
植え替え・植え付け
春に新芽が出るころが適期です。バルブは株もとが細くて中心が太いので、鉢植えにするとグラグラしてバランスがとりにくいです。置くと倒れることが多いので、吊るすことを前提にしたほうがよいです。
もともとバルブが下垂する性質なので、コルクやへゴ板を用いて下向きにつけたほうがこの植物にとっては自然でよく育ちます。
かかりやすい病害虫
葉が薄くて大きなランの宿命で、葉裏にハダニがつくことがあります。特に夏の乾燥時期に発生しやすいです。風通しが良くて、適度な湿度があればあまり発生しません。ハダニがつく場合は、環境を変えるところからはじめましょう。
関連する植物
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カタセタム
ラン科 難易度★★★☆☆
中南米におよそ70種~100種が分布するランの仲間です。樹木などに根を固定して生活する着生ランです。