育て方はこのページの下
- 科名
- キョウチクトウ科
- 学名
- Nerium oleander var.indicum
(= N. indicum) - 用途など
- 地植え
- 開花期
- 7月~9月
- 大きさ
- 高さ4m~5m
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- 日当たりの良い場所で育てます
- 枝が密生してきたら切り詰めます
- 肥料は窒素分の少ないものを施します
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 4月~9月 |
---|---|
剪定 | 4月下~5月 / 11月 |
肥料 | 10月 |
日常の手入れ
剪定
ある程度球形に樹形がまとまるので、木が若いうちは茂るに任せておいても特に問題はありません。四方にぐんぐん枝を伸ばしていくので樹が生長するにつれて相当のスペースが必要となる上に、樹姿も何となくぼんやりとしたものになります。
地際からたくさんの幹を出す性質があるので、古い幹は付け根から切り落として、混み合った枝や他の樹木と重なった枝は枝分かれしているところから切り落とします。以上のように余分な枝や幹を切り落として風通しと日当たりを良くすると同時に樹形を整える「すかし剪定」が基本となります。
非常に芽吹く力が強いので、枝の細い太いにかかわらず余分なものは切り詰めて、新しい枝を出させてやるようにすると良いでしょう。剪定の適期は4月下旬~5月、もしくは11月頃です。
枝の途中で切らない
枝の中間で切り戻すと一カ所からたくさんの芽が吹いて若い枝が四方に伸び、伸びた枝が自転車のスポークのような状態になる「車枝」になってしまいます。枝がたくさん出て葉が茂ると樹のバランスが悪くなり(上部が重くなり)、倒れやすくなります。
枝がれ
他の樹木と重なった枝は、枝枯れを起こしやすいので切ってしまいます。
日当たり・置き場所
大気汚染や潮風などに対する耐久力は強く病害虫もあまりみられませんが、日当たりの悪い場所では十分育たず、葉や花のつぼみがぽろぽろと落ちることもあります。葉や花が次々と落ちると病気や害虫を考えてしまいますが、キョウチクトウの場合日照不足が原因の場合が多いです。
もともと熱帯の植物なので耐寒性はなく、特に乾いた冷たい風が苦手です。ただ、根付いてしまうとある程度の寒さにも耐えるようになるので、東北南部より南の地域でなら植栽可能です。
水やりと肥料
地植えは、真夏にひどく乾燥する場合を除いて水を与える必要はありません。鉢植えは春~秋の生育旺盛な時期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は生長しないので多少乾かし気味でかまいません。
花が終わった後、窒素分の少ない肥料を少量施します。養分を吸収する力(吸肥力)が強い植物ででやせ地でなければそれ以上の肥料は必要ありません。窒素分が多いと枝葉ばかり茂って花付きが悪くなることがあるので気をつけましょう(特に木が若いうちは気をつける)。
適した土
やや乾燥気味の土壌を好みます。粘土質の土壌では十分育たないのであらかじめ腐葉土などを混ぜて水はけを良くしておきましょう。
植え替え・植え付け
春から秋の気温が高い時期が植え付けの適期です。
他の木と接触しない場所が望ましい
キョウチクトウは他の樹木の枝に接すると枝が枯れてしまう性質がありますので、できるだけ他の木が植わっていない場所に単体で植えるかスペースを十分取るのが望ましいです。
ふやし方
さし木、とり木でふやすことができます。
さし木の適期は5月~9月です。非常に根が出やすく、切った枝を水に挿しておくだけで発根します。
とり木も作業時期は同じです。方法は圧条法が手軽で失敗が少ないです。また、根が出やすいので表面の皮をはぐ必要はありません。作業後2ヶ月もすると根が十分生長していますので、切り離して掘り上げて植え付けます。
かかりやすい病害虫
病気、害虫ともにあまりみられません。春、新芽にアブラムシが発生することがあります。見つけ次第薬剤を散布して駆除します。
関連する植物
-
セイロンライティア
キョウチクトウ科 難易度★★★☆☆
スリランカの標高600m付近に自生する植物で、日本にはタイ経由で花木として導入されました。