- 科名
- アカバナ科
- 学名
- Gaura lindheimeri
- 別名
- ハクチョウソウ ヤマモモソウ
- 原産地
- 北アメリカ
- 大きさ
- 60cm~1.5m
- 主な開花期
- 5月~10月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
北アメリカのテキサス、ルイジアナ原産の草花で、毎年花を咲かせる多年草です。長く伸ばした茎の先端に少しピンク色がかった白花を春から秋の長期間絶え間なく次々と咲かせます。放任でもよく育つ強健な植物です。どこかの庭から逃げてきたのか、路傍でときおり見かけることもあります。花茎が風にさらさらとに揺れる姿はどことなく風情があります。
花の大きさは1.5cm、細長い花茎に小さな蝶が舞っているように見え、その花のかたちから「ハクチョウソウ(白蝶草)」の別名があります。また、ヤマモモソウ(山桃草)とも呼ばれます。 雄しべと雌しべは花の中心からにょっきりと飛び出します。
名前の由来
名前はギリシア語のガウロス(華麗な、堂々とした)にちなみ、花姿に由来します。
種類
ガウラの仲間はおよそ21種が知られています。園芸でガウラというとリンドヘイメリー種とその園芸品種を指すのが一般的です。
以前はさほど種類がありませんでしたが、最近は園芸品種も増えて広く利用されるようになっています。濃いピンク色の花を咲かせる「シスキュー・ピンク」、白とピンクのグラデーションの花が美しい「コロナ」、草丈が低く鉢植えにも向く「リリポップ・ピンク」、その他にも斑入り葉の園芸品種が出回っています。
育て方
- 肥料は控えめに
- 日当たり~半日陰で育つ
- 混み合ってきたら夏に一度刈り込む
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 3月 |
---|---|
肥料 | 3月 / 10月 |
日常の手入れ
刈り込み
暑さには強いですが株が混み合ってくると風通しが悪くなり、株の中心部分が蒸れて生育が悪くなったり葉が枯れあがってしまうことがあります。花が一通り咲き終わったら草丈の1/3までばっさりと刈り込んで、湿気が溜まらないようにします。
日当たり・置き場所
日当たりと水はけが良ければやせ地でも良く育ちます。また、日当たりの悪い日陰では育ちませんが、半日陰、明るい日陰なら問題ありません。耐寒性、耐暑性ともに強く、病害虫の心配もあまりない総合的に見て強健で育てやすい植物です。
水やり・肥料
極端な土の乾燥を嫌うので鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。特に夏は乾きやすいので注意します。
肥料はたくさん要りません。植え付けるときにゆっくりと効く化成肥料を混ぜ込んでおけば特に追肥は必要ないでしょう。逆に多肥は避けるようにします。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
生育が旺盛ですぐ大きくなり根詰まりをおこしやすいので、鉢植えは1~2年に1回株分けを兼ねて植え替えましょう。適期は3月です。地植えも3~4年育てていると大株になり、株が混み合ってくるので株分けを兼ねて植え替えを行います。土質は選びませんが、やや湿り気があり、水はけがよい肥沃な土を好みます。
ふやし方
株分け、挿し木、タネまきでふやすことができます。
株分けの適期は3月、植え替えを兼ねて行います。挿し木の適期は5月です。
タネまきは春に暖かくなってきたら(4月下旬以降)花壇や庭に直まきします。発芽率は非常によく、花が咲いた後にできるタネが地面に落ちて自然に増えることもあります。
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ゴテチア
アカバナ科 難易度★★★☆☆
北アメリカ西部を中心に約20種類が分布します。園芸では秋にタネをまいて翌春に花を楽しみます。