育て方はこのページの下
- 科名
- フトモモ科
- 学名
- Callistemon
- 用途など
- 鉢植え 庭木 生垣
- 開花期
- 5月~6月
- 大きさ
- 2m~3m
- 耐寒性
- ややよわい(霜に注意)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- 剪定は春に芽を出す前3月頃が適期です
- 木が若いうちは中々花が咲きません
- 暑さには強いですが、寒さはやや苦手です
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月下~9月 |
---|---|
剪定 | 3月上 |
さし木 | 6月~7月 |
肥料 | 2月 / 6月 / 9月上 |
日常の手入れ
剪定
剪定はしなくてもあまり樹形は乱れません。剪定の目的は不要な枝の整理で、細くて弱々しい枝や株元近くから勢いよく伸びてくる枝(ひこばえ)を付け根から切り落とします。不要な枝を切ることで、これから伸びる若い枝に栄養が行って丈夫に育ち、花付きがよくなります。作業の適期は春に新芽が伸びる前、3月上旬頃です。今年伸びた枝に花を付けるので、この時期の作業なら失敗で花が付かないと言うことは少ないと思います。
若木について
木が若いうちはなかなか花が咲きませんが、花を付けはじめると、それ以降はほぼ毎年咲きます。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所~明るい日陰でよく育ちます。日陰でもよく耐え枯れることは少ないですが日光不足になると枝葉が間延びしてだらしない姿になってしまいますので、一年を通してできるだけ日のよく当たる場所に置いて育てます。風通しの良い場所が適していますが、あまり風が強いと幹が曲がったり折れてしまうことがありますので気をつけましょう。
その反面寒さは苦手で、霜や凍結などで株が傷んでしまうこともあります。寒冷地では鉢植えで育てて、冬は室内に取り込んだ方が安全です。
暖地では特に問題なく地植えで育てることができますが、寒風のあたるような場所は避けた方がよいでしょう。また、苗が小さいうちはやや耐寒性が弱いので防寒を行います。
水やりと肥料
乾燥に強い植物です。鉢植えの場合4月~10月は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。11月~3月は水やり回数を控えてやや乾燥気味にします。地植えにしている場合は夏に炎天下の日が続き、極端に乾燥するようなら水やりを行います。
特に肥料が無くても育ちますが、やせ地や鉢植えの場合、2月と花後の6月、そして9月の年3回、速効性の化成肥料を少量与えます。肥料を与えすぎると花付きが悪くなるので注意しましょう。
適した土
鉢植えの場合、赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土が適します。地植えの場合、水はけが良く肥沃な土を好みますので、植え付ける前に堆肥を混ぜ込んでおきます。また、中性~やや酸性の土壌で良く育ちます。
植え替え・植え付け
移植を嫌う植物で、一度地植えにしたら他の場所に移動させるのが難しいです。木が大きくなってからのことを考えて、充分スペースのとれる場所を選んで植えましょう。
鉢植えのは根詰まりをおこすと花付きが悪くなりますので、鉢の中に根が回ってきたら(鉢の底から根がのぞいているような状態になっていたら)植え替えます。鉢から抜いた株は土をくずさず(根を傷めると育たないので慎重に)、一回り大きな鉢に植え替えます。
作業の適期は春から秋です。寒さに弱いことを考えて、植え替えや植え付けは十分暖かくなってから行いましょう。
ふやし方
さし木とタネまきで増やすことができます。
さし木の適期は6月~7月で、今年伸びた若い枝を10cmくらいに切り取って、土に挿します。樹皮が固くなる直前の枝(固まる手前の枝)が適しています。根付きはあまりよくない方なので、多めに挿します。
タネまきの適期は4月です。今年~3年前くらいの果実を枝から採種して割ってタネを取り出し、土に播きます。発芽率はよいですが、花が咲くまでは早くて3~4年かかります。
かかりやすい病害虫
とくにありません。