カイドウ(ハナカイドウ)の育て方

剪定にコツがいる

バラ科 「か」からはじまる植物 花木・庭木

カイドウ
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
バラ科
学名
Malus halliana
用途など
鉢植え 庭植え
開花期
4月~5月
大きさ
4m~5m
耐寒性
つよい
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 2月~3月上 / 11月~12月
剪定 11月~2月
肥料 2月 / 5月 / 8月

日常の手入れ

剪定

樹形を整え、木の中まで充分日が当たるように剪定を行います。適期は落葉期ですが、できれば厳寒期は避けます。長く伸びすぎた枝は花芽が付かないので、枝のつけ根から4~6芽残して軽く切り詰めます。樹の内側に向かって伸びる枝は日射しの邪魔になるので、つけ根から切り落とします。

花芽は昨年伸びた枝の中でも、短いものにつくので、そのような枝は切らないように注意しましょう。花芽は昨年の夏にすでにできあがっています。冬に短い枝を切ってしまうと花芽ごと枝を切り落とすことになるので、春の花数が少なくなってしまいます。せっかく元気に育ってくれても、剪定で失敗するとがっかりです。以下にまとめたことを注意し、考えて剪定しましょう。

基本的に自然のままの樹形が美しいのでなるべく枝葉は切らない方がよいのですが、背が伸びすぎた場合は頂点の芽を摘んで芯を止め、それ以上伸びない様にします。横に張る枝が邪魔な場合も同様で、枝の先端を摘みとり(切り)ます。

日当たり・置き場所

日当たりの悪い場所で育てると花が咲きません。枝が茂りすぎて樹の内部まで陰になるような場合も同様です。半日でも陰になるような場所は適しません。

冬の寒さには強いので特に防寒を行う必要はありません。

水やりと肥料

植え付け直後はたっぷりと水を与えましょう。一度根付くと、酷暑で雨が降らない場合をのぞいて水を与える必要はありません。鉢植えや盆栽仕立ての場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。

肥料は植え付けの際に堆肥を混ぜておきます。追肥として2月と8月下旬に化成肥料(白い粒状の肥料で、チッソ:リンサン:カリ=8:8:8と袋に表記されているものがよい)か油かすと骨粉(花つきを良くするために使用する有機肥料で主成分はリンサン。ゆっくり無理なく効く)を等量に混ぜたものを株元に1~2握り与えましょう。鉢植えはさらに花後にも肥料を与えます。


適した土

水はけがよく肥えた土を好みます。地植えは植える場所に堆肥や腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでおきましょう。鉢植えにする場合は赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使用します。

植え替え・植え付け

植え付けは落葉している時期に行います。2月頃が適期ですが寒冷地では地面が凍ったり雪に深く覆われてしまいますので、植え付け時期は少し春にずれ込みます。植え付けの方法はひょろりとした苗木と、すでに枝分かれして充分生長している中~大株とでは少し異なります。

苗木の場合は、枝を半分に切りつめて、長く伸びすぎた根も切りつめます。株元の接ぎ口(接いだ跡がぼこっとふくらんでいるのですぐわかります。そこが接ぎ口です。)が埋まるくらいに土を山高に盛って植え付けます。

中~大株の場合は枝や根を切りつめるまでは同じですが、根の上部が地面より上に来るように浅く植え付けます。根付くまで倒れやすいので支柱を立てて支えてあげましょう。

ふやし方

挿し木でふやすのはほとんど不可能に近いので一般的に接ぎ木でふやします。台木にする木は「ズミ」という木を使用することが多いです。タネをまくか根伏せで苗を作ってそこにカイドウの枝を接ぎます。適期は3月です

かかりやすい病害虫

病気:赤星病 こうやく病 うどんこ病 害虫:アブラムシ テッポウムシ ナシグンバイ ルビロウムシ

病気や害虫の比較的でやすい樹木です。定期的に薬剤を散布して予防に努めましょう。

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