育て方はこのページの下
- 科名
- ラン科
- 学名
- Calanthe
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 12月~1月
- 大きさ
- 30cm~60cm
- 耐寒性
- ややよわい(10℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- 冬越し温度は10℃~13℃
- 生育期は肥料と日光、水を充分に与える
- 休眠期は乾燥気味に管理する
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 3月下~4月 |
---|---|
肥料 | 4月~9月 |
日常の手入れ
開花前から花後
花茎が伸びてきたら鉢を移動させないようにしましょう。花茎は常に日の当たる方向に向かって伸びる性質があるので、鉢の向きをころころ変えると花茎が変に曲がってしまいます。また、高温多湿の環境に置くと花茎が黒く腐って途中で折れることがあるので、多湿にも気をつけましょう。種にもよりますが、花茎はしなるように長く伸びるものが多いです。花が枯れてきたら、株が疲れないように花茎を付け根から切り取ります。
生育期と休眠期
春から秋に生長して、冬に休眠に入り花を咲かせます。生長期と休眠期を理解して水やりや肥料などの管理を行いましょう。生長期に水と肥料を充分与えて葉を大きく育てることが休眠期の開花に影響します。
日当たり・置き場所
一年を通してよく日に当てて育てます。特に秋の充実期は日に当ててしっかりとした株を作るように心がけましょう。ただし、強光線に当たると葉が焼けたようになって枯れてしまうことがあるので、真夏は直射日光を避けた明るい日陰に置いて育てましょう。生長期に葉っぱが傷むと株が充分に育たず開花に影響します。夏に遮光ネットを張る場合は、30%~40%を目安にします。
寒さに弱く、越冬温度は10℃~13℃です。秋には室内に取り込んで管理します。
水やりと肥料
春から秋は植え込み材料が白っぽく乾いてきたらたっぷりと水を与えます。特に夏は水切れをおこしてしまうと葉が枯れ込んでしまい、生長がにぶるので気をつけましょう。
冬は休眠に入り、生長期ほど水を必要としないので乾かし気味に管理します。植え込み材料がカラカラに乾いてから水を少し与える程度で充分です。花茎が伸びてきたら水をたっぷりあげたくなりますが、この時期に多湿にすると花茎が腐ってしまうことがあります。低温時の多湿は、花茎だけでなく、株自体を駄目にしてしまうこともあるので要注意です。
肥料は固形と液体を併用します。固形肥料は新芽がでてきたら夏前まで2ヶ月に1回、少量与えます。液体肥料は生育期いっぱい(新芽のでたとき~秋)、1ヶ月に1~2回与えます。
適した土
水ゴケもしくは軽石を利用します。市販の洋ラン培養土などでもかまいません。
植え替え・植え付け
植え替えは休眠期が終わり生育をはじめる3月~4月、新芽のでる直前がベストタイミングです。
カランセのバルブはたいがいが細めの卵形ですが、ときどき途中でくびれたひょうたん型のバルブがでることがあります。植え替えの際にうっかり力を入れるとくびれた部分からぽっきりと折れることがあります。それが原因で枯れることはありませんが、次に出てくる新芽の勢いが、普通のバルブよりも少し弱くなります。
自然界では、ひょうたん型のバルブがくびれで自然に折れ外れて地面に落ち、新たな株になるそうです。
ふやし方
株分けでふやすことができます。バルブは一コずつバラしてもちゃんと芽が出て生長します。適期は植え替えと同時期です。
かかりやすい病害虫
春先からアブラムシが発生します。植物の栄養を吸汁して弱らせるので、駆除しましょう。