- 科名
- キク科
- 学名
- Chrysanthemum pacificum
- 別名
- -----
- 原産地
- 日本
- 大きさ
- 20cm~40cm
- 主な開花期
- 10月~12月
- 耐寒性
- つよいほう
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
千葉から静岡の海岸線、伊豆諸島などに分布する野菊の一種です。磯に自生するのでこの名前があります。庭や花壇が寂しくなりがちな秋から冬に明るい色彩の花を咲かせるからか、園芸でもよく栽培されています。
毎年花を咲かせる多年草で、細い地下茎を四方に伸ばして生長していきます。茎は斜め上に伸び、葉っぱが密につきます。葉っぱは長さ5cm程度でしっかりとした厚みがあります。縁は白くてゆるい波形のギザギザが入ります。裏は細かい毛で覆われており、真っ白に見えます。
主な開花期は10月~12月で、茎の先端に黄色くて丸い花(頭花)がまとまって付きます。目立つ花びら(舌状花)はなく、筒状花のみですが、全体が鮮やかな黄色なのでよく目立ちます。大株に育ったものはたくさんの花を咲かせて、全体が見事な黄色に染まります。
育て方
- 日当たりと風通しの良い場所で育てる
- 根がよく張るので、1年に1回植え替える
- 摘心をして、株にボリュームを出す
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 3月~4月 |
---|---|
摘芯 | 5月~8月 |
肥料 | 3月~4月 / 10月~11月 |
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所で育てます。風通しの悪い場所では株が蒸れてしまい、下の方の葉が枯れてしまうことがあります。
水やり・肥料
鉢植えは乾いたらたっぷりと水やりをします。夏は乾燥に注意します。
肥料は植え替え、植え付けするとき土にゆっくり効くタイプの物を混ぜ込んでおきます。花の咲いている時期はときどき液体肥料を与えても良いでしょう。
植え替え・用土
植え替えの適期は3月~4月です。地下茎がよく伸びるので鉢の中がすぐ根でパンパンになってしまいます。出来れば毎年一回り大きな鉢に植え替えます。こまめな植え替えがおっくうなら、プランターのような余裕のある場所に植えても良いです。地植えでも育てられます。それ以上大きく出来ない場合は、株分けします。
用土は水はけと水保ちのよいものが適しています。赤玉土(小粒)4:バーミキュライト4:腐葉土2で混ぜた土など。
ふやし方
株分けとさし木でふやすことができます。
株分けは植え替えの時に行います。さし芽は摘心したときに切り落とした芽先を利用すると無駄がありません。鉢やポットに土を入れて切り取った芽を挿し、乾かさないようにするとやがて根が出てきます。
その他の手入れ
花が咲き終わったあとは、茎を半分くらいの位置で切り戻します。
生長して茎が伸びてきたら、5月~6月頃に芽先を摘む「摘心」をします。こうすることでわき芽がたくさん出てきて、株全体にボリュームが出ます。8月頃までにこの作業を2~3回繰り返します。それ以降の摘心は、花つきに影響する可能性が高いので避けます。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は真夏を除いた春~秋です。
楽しみ方
鉢植えや花壇に植えて楽しみます。あまり間隔を詰めて植えると風通しが悪くなり蒸れてしまうので気をつけましょう。
関連する植物
-
シオン
キク科 難易度★☆☆☆☆
山野に自生する大型の野菊のイメージが強い植物ですが、純然たる野生のものは数が減少しています。