線の細い草姿に大きな花

イキシアとは

アヤメ科 「い」からはじまる植物 球根植物

イキシア
この植物の育て方
科名
アヤメ科
学名
Ixia
別名
ヤリズイセン コーン・リリー
原産地
南アフリカ
大きさ
高さ30cm~60cm
開花期
4月~5月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

南アフリカ原産の球根植物で、およそ30種が知られています。アルファベット表記「Ixia」の読み方違いで、イクシア、イクシャとも言います。自生地ではトウモロコシ畑によく生えるそうで、コーン・リリーの英名があります。ヤリズイセンの和名もありますが、園芸ではたいがいイキシアの名前で通っており、和名が使われる機会はあまりないです。秋に球根を植え付けると春に花を咲かせます。

球根は径1cm~2cmで少し扁平な球形で、表皮は繊維状の網目のようになっており、見た感じクロッカスやグラジオラスに似ています。地際からレイピアのような細長い剣状の葉を伸ばし、4月頃に針金のような細い花茎をだしてカップやじょうご状の花を穂状に付けます。草丈が高くなる割に横には広がらないので、草姿は全体的にほっそりしています。花色は白、赤、ピンク、紫、ひすい色などがあります。

名前の由来

イキシアはギリシア語のイクオス(とりもち)もしくはイキシア(著名な植物)に由来すると言われています。


姿・形

〔〕内は学名、I.はIxiaの略

よく出回っているのはヴィリディフロラやマクラータを中心に色々な種をかけ合わせた園芸品種です。

ヴィリディフロラ〔I. viridiflora〕

花の中心部分が黒に近い紫、花びらがひすい色になる美しくも不思議な雰囲気をもつ種です。あまり類を見ない花色で一度見ると非常に印象に残ります。ヴィリディフロラとは「緑色の花」という意味です。

マクラータ〔I. maculata〕

花はオレンジで中心に赤褐色の目が入ります。園芸品種は品種名の付いていない、花色ミックスのものがよく出回ります。

カンパヌラタ〔I. campanulata〕

深紅色の花を咲かせます。

パニクラータ〔I. paniculata〕

湿り気のある場所を好みます。花色は淡いクリーム色です。

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