育て方はこのページの下
- 科名
- ユリ(ヒガンバナ)科
- 学名
- Ipheion uniflorum
- 用途など
- 露地・花壇植え 鉢植え 寄せ植え
- 開花期
- 3月~4月
- 大きさ
- 高さ15cm~20cm
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
育て方
- 数年間植えっぱなしで育てます
- 植え付けの適期は9月~10月
- 掘りあげて植え直す場合は少し早めに
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
球根植え付け | 9月~10月 |
---|---|
肥料 | 3月~5月 |
日常の手入れ
乾燥には強いほうなのですが、掘りあげてひどく乾かすと、球根が弱ることがあります。基本的に球根を一度植え付けたら、ふえすぎて球根を分ける場合を除いて、掘りあげる必要はありません。
地植えの場合、一度植え付けてその土地に馴染んでしまうと、翌年以降はよくふえて一年目より花を咲かせるようになるので、むしろ植えっぱなしの方がいいとも言えます。鉢植えは葉っぱが黄色く枯れてきたら鉢ごと雨の当たらない場所に置いておけばよいです。
葉っぱは球根に栄養を送るのに大事なので、花後も自然に枯れてくるまでほおって置きます。邪魔でも刈ってはいけません。花はしおれたら摘み取ります。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所でよく育ちます。明るい日陰でも育ちますが、あまり日当たりが悪いと花つきが悪かったり、年々小さくなっていって絶えてしまうこともあります。
暑さ寒さに強いので、特に夏や冬に気を遣う必要はありません。ある程度の日射しさえ確保できれば、場所は選ばずに育てられます。
水やりと肥料
庭植えは、植え付け直後と生育期(秋~初夏)にひどく乾燥する場合を除いて、とりたてて水をやらなくても雨だけで育ちます。葉っぱの枯れた休眠期(初夏~秋)も特に水やりは要りません。鉢植えの場合、生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
肥料は花が咲く頃から、咲き終わって葉が枯れ始める頃まで月2回程度液体肥料を与えます。
適した土
ややアルカリ性の土壌を好みますが、水はけがよければあまり土を選ばずに育ちます。鉢植えの場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土や花と野菜の培養土などを用います。
植え替え・植え付け
秋植え球根の中では休眠から覚めるて根を出すのが早いので、9月~10月頃に植え付けます。鉢植えは深さ3cmで5号鉢(直径15cm)に10球ほどが目安です。地植えは深さ5cm、6cm前後の間隔で植え付けます。地植えの植え付け感覚はやや広めに感じますが、毎年球根がふえて年を追うごとに賑やかになってきます。密に植えると球根がふえたときに十分生長できずに、翌年以降花が少なくなることがあります。
一度植え付けると、数年間は植えっぱなしでかまいません。球根がふえて密集した場合に、掘りあげて球根を手で分けて植え直します。植えっぱなし状態だと、秋口には休眠から覚めて根を伸ばし始めることがあるので、植え付けより早めの時期に作業を行います。適期は8月下旬~9月で、掘りあげて球根を分けたら乾燥させないよう、すぐに植え付けます。
ふやし方
増えた球根を分ける(分球する)か花後にできたタネからふやします。
タネは秋頃にまいて、発芽まで乾かさないように注意します。きゅうくつになったら植え替えて育苗していきます。タネまき後、3年目くらいからちらほらと花が咲き始めます。タネから育てると、花の色の濃いものや薄いものなど個体差が出ることがあり、それがまたおもしろいです。
かかりやすい病害虫
春先から花茎やつぼみ、花にアブラムシがつきます。早めに駆除しましょう。
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オーニソガラム
ユリ(キジカクシ)科 難易度★★☆☆☆
ヨーロッパ~西アジア、アフリカに約100種類が分布する球根植物です。球根はタマネギのように薄い鱗片(りんぺん)が重なった鱗茎(りんけい)で卵形や平たい球形です。