ヤサシイエンゲイ

フヨウの育て方

フヨウアオイ科 学名:Hibiscus mutabilis  用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい)

夏に花を咲かせる花木で大きくなると4mほどの高さになる落葉性の低木です。花は短命で朝開くと夕方にはしぼみますが、最盛期は新しい花を次々と咲かせます

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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花芽形成
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植え付け
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剪定
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
花芽のつくられ方・剪定の注意点
春に芽吹いて先端の芽やわき芽に花芽ができて、夏に開花します。基本的に剪定は落葉期に行います。生育期に花芽ができてすぐに開花するので、落葉期に枝を切ることで花が咲かないという失敗はないと思います。

また、寒い地域では冬に葉が落ちるだけでなく、枝も枯れてしまいます。枝が枯れる場合と、冬でも枝が生きている場合では枝の扱いが多少異なります。

冬でも枝が生きている場合(暖かい地方の場合)
冬でも枝が生きている場合は、年々大きくなるので細かい枝を切り詰めて、全体の樹形を小さく整えます。また、間延びした枝や重なり合って混みあった枝も取り除き、日当たりと風通しをよくします。しっかりとした太い幹の先端や枝のワキに花芽が付きやすいので、弱い枝を取り除くのが花付きをよくするコツです。以上のように不要な枝を間引くのが基本となります。上でも説明しましたが春に伸びた枝に花芽がつくられるので、冬の間は枝を多少ばっさり切り落としても大丈夫です。

冬に枝が枯れた場合(寒い地方の場合)
枝が手でぽっきりと折れるくらい枯れている場合(地上部が枯れてしまった場合)、地際から15cmほど上の部分で枝を全部刈り取って、春に新しい芽を出させるようにします。作業後は株元を厚くワラや落ち葉で覆って防寒します。ちゃんと防寒すると春に出てくる芽の数が多くなります。

日当たり・置き場所
日当たりがよくてやや湿り気があり、冬に乾いた寒風の当たらない場所が適しています。暖かい地方の植物で寒さは苦手です。地植えにする場合は関東より西の地域が適しています。

水やり・肥料
地植えの場合、根付いてしまえば特に水を与える必要はありません。鉢植えは水切れさせないよう、春から秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬の休眠期も土が乾いたら水を与えましょう。

肥料を吸う力の強い樹木で、肥料切れを起こすことがあります。肥料切れを起こすと葉色が悪くなり生育全体にも支障を来します。冬の落葉時期、株元に堆肥を施します(寒肥)。様子を見ながら追肥として梅雨時期と秋に油かすか化成肥料を与えます。

用土
地際の乾燥に弱い植物です。湿り気はあるけど、水が地表に長く溜まらない水はけのよい土壌が適しています。

植え替え・植え付け
植え付けは春に暖かくなってからがよく、3月~4月が適期です。植え付ける場所にはあらかじめ堆肥などの有機物を十分に混ぜておきます。深植えにならないよう、やや山高に植え付けます。苗木が大きい場合は支柱を立てて倒れないようにします。

ふやし方
さし木、タネまきでふやすことができます。

さし木は今年伸びた枝を落葉後の11月頃に20cmくらいの長さに切り取ります。その枝を湿らせた砂に埋めて保存しておき、4月に暖かくなったらその枝の切り口を新しく切り直して挿します。密閉ざしなら真夏でも可能でわざわざ枝を保存する必要がなく、枝を切ってそのまま挿せます。

タネまきは秋にできたタネを採取して翌年の5月頃にまきます。まく際はタネの表面をこすって傷を付けると発芽しやすくなります。

密閉ざし
用土を入れた深めの鉢に枝を挿して、その上にビニールをかぶせて密閉状態にするさし木の方法のひとつです。こうすることで余計な水分の蒸発が抑えられ、鉢の中の湿度が高くなって根が出やすくなります。

かかりやすい病害虫
ハマキムシ アブラムシ

病気はあまりみられませんが、春から秋にかけてハマキムシやアブラムシが発生することがあります。ハマキムシは葉を食害する害虫で、数枚の葉を器用に糸でつづり合わせてその内部に住む害虫です。アブラムシは茎などに付き植物の栄養を吸汁します。見つけ次第、薬剤を散布して駆除します。

まとめ 
寒冷地での地植えは不向きです
剪定は落葉期に行います
ハマキムシが発生しやすいので注意しましょう

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花木・庭木