フォックスフェイス(ツノナス)の育て方
ナス科 学名:Solanum mammosum 用途 鉢植え 露地植え 熱帯アメリカ原産のナスの仲間です。本来は低木なのですが、日本では冬の寒さで枯れてしまうので、一年草として扱います。果実は毒性があるとされており、食用にはされません。観賞用のナスです。 |
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果実鑑賞 |
タネまき |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
生長が早くしかも草丈が高くなるので、倒れないように支柱を立ててあげましょう。支柱の長さは大きくなることを見越して、最初からやや長めのものを用意するとよいでしょう。特に風の強い場所では倒れやすいので、枝ごとにしっかりと支柱を立てた方がよいかも知れません。
自然に枝分かれしますが、すべての枝を育てると栄養が分散してしまい実つきに影響がでるので、下の方から出たワキ芽は早めに摘み取ります。 ある程度生長した時点でつぼみの付いていない芽はとってしまってもかまわないでしょう。
花が咲いてその後に小さな実が落ちずに確認できるようになったらに頂点の茎をつまんでそれ以上、上に生長しないように芯止めします。これも、果実に充分に栄養が行くようにするためです。
果実が充分に大きくなった頃に果実の周りの葉を全部摘み取ってしまいます。これは葉をとることによって果実に直接日が当たるようになり色づきがよくなるからです 。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好みます。また草丈が高くなり倒れやすいのであまり風の強いところでは適しません。前項でも書きましたが、充分に日光が当たらないと実つきが悪くなります。
複数株育てる場合は株と株の間を十分にあけて日光がよく当たるようにします。畑で育てる場合は1mほど離して植えた方がよいです。
水やり・肥料
乾いたら水をたっぷりと与えるようにします。ある程度の耐湿性のある植物なので、多少水をやり過ぎても枯れる可能性は低いです。鉢植えは乾きやすいので(特に夏に)気を付けます。
肥料はやや多めに与えます。 実を付け熟すまでが栽培期間になるので、花ものに比べるとやや栽培期間が長いといえます。植え付ける際にあらかじめ土にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜておき、植えつけ後1ヶ月後に追肥を与えます。このとき気を付けたいのが窒素分の多い肥料を与えると、葉ばかり茂って花付きが悪くなり、結果として実つきも悪くなるので注意が必要です。液体肥料を使用する場合は1週間に1回、500倍に薄めてものを追肥として与えましょう。
用土
理想としては保水性の良い土が適しています。やや水はけの悪い場所でも育てることができます。砂質の土壌では育てにくいので、できれば避けます。鉢で育てる場合は、野菜用の培養土などが利用できるでしょう。畑で育てる場合はあらかじめ苦土石灰や堆肥を充分混ぜておけばよいと思います。
植え替え・植え付け
冬には枯れてしまうので、いったん植え付けると植え替える必要はありません。
鉢植えで育てる場合はある程度育った苗を6号(直径18cm)程度の鉢に植えて、育ってきたら更に大きな鉢(10号鉢:直径30cmくらい)に植え替えるというように、成長の段階に合わせて植え替えた方が根の周りもよくなります(この作業を鉢上げといいます)。植物の大きさや生育から考えて10号よりも小さな鉢では充分に育たないでしょう。
ふやし方
タネをまいて育てます。タネは発芽気温が25℃前後と高めなので、あまり早くにタネをまきすぎると発芽しないことがありますし、あまり遅いと実が付く前に寒さが来て枯れてしまいます。タネまき適期は3月の終わりから、5月はじめです。
また、発芽後の苗の初期生育はゆっくりで低温で枯れることもありますのである程度大きくなるまでは遅霜などの被害に遭わないようにしましょう。
かかりやすい病害虫
ヨトウムシやエカキムシ、ナメクジによる葉の食害があります。ヨトウムシなどはどん欲で葉を葉脈だけ残してきれいに食べてしまうことがあります。葉が食い荒らされているのに姿が見えないときはこの可能性が高いです。ヨトウムシは夜間に活動するので、暗くなる頃を見計らって株を確認するか、土にばらまくタイプの薬剤がありますので、それを利用して駆除します。
また、風通しが悪く高温多湿の時期にウドンコ病が発生するときがあります 。
まとめ
タネをまいて育てます
倒れないように支柱を立てます
肥料はやや多めに与えます
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