ヒマワリの育て方
キク科 学名:Halianthus annuus 用途 鉢植え 露地植え テキサスやカリフォルニアを原産地とし、野生のものは60種ほどが知られています。英名は「サンフラワー」、和名では「向日葵(ヒマワリ)」「日輪草(ニチリンソウ)」などと呼ばれ、どの名前も太陽に由来します |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
品種を選ぶ
すくっと茎が長く立ち上がって大輪の花を咲かせる高性種、草丈が低く鉢植えでも栽培できる矮性種、よく枝分かれして賑やな分枝性種など、様々な品種があります。まず、最初に用途や好みに応じて品種のタネや苗を選ぶことが大切です。
摘芯・摘蕾
本葉5~6枚のとき、芽先を摘むとワキから芽が出て来て草丈がある程度抑えられ、姿よくまとまります。花数は多くなりますが、一輪ずつは小さくなります。最初から分枝性種や矮性種を選べばそのような手間はかかりません。高性種は元々大きくなる性質なので、あまり低くは抑えられません。
特に大輪の花を咲かせたい場合、摘芯はせずに茎をまっすぐに伸ばす「1本立ち」にします。茎の頂点につぼみが見えてきたら3輪ほど残して、他のつぼみは摘み取ります。
支柱立て・花がら摘み
高性種は茎が伸びてきたら、曲がらないように支柱を立てます。タネを採る必要がなければ、花びらの散った花は取り除きます。
タネの採取
秋に葉が黄色くなり、茎が枯れてきたら花を切り取り、日当たりと風通しのよい場所で充分乾燥させます。茶色くかさかさに変色したら、表面をこするようにもむとタネがポロポロと落ちます。採取したタネは冷暗所で保存します。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所で育てます。風通しが悪いと病害虫が発生しやすいので気をつけます。
水やり・肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。土が常にじめじめしているような多湿状態は好みません。
土から養分を吸収する力が強いので、肥えた土なら無肥料でもよく育ちます。やせ地に植えるなら、土にあらかじめ腐葉土や堆肥、少量のゆっくり効く粒状肥料を混ぜ込んでおけばよいでしょう。葉色が悪い場合は、様子を見て液体肥料を与えます。チッソ分多い肥料を与えると、茎葉は元気に育ちますが、余りよい花が咲かないので注意しましょう。
用土
腐葉土や堆肥の入った肥沃な土を好みますが
、土質はさほど選ばずよく育ちます。鉢植えやコンテナは草花用の培養土でよいでしょう。
植え替え・植え付け
ヒマワリは土から養分を吸収する力が強く、近くに植えている他の植物の生長に影響を与えることもあります。他の植物と一緒に植える場合は、肥料が少なくてもよく育つ強健なものを選んだ方がよいです。
晩秋には枯れてしまうので、一度植え付けたら植え替えの必要はありません。
ふやし方 ポイント
タネをまいてふやします。適期は4月下旬~5月です。発芽適温は22℃前後とやや高いので、早くまいても発芽しません。適期だと、1週間~10日で芽を出します。庭やコンテナに直接まいて育てる直まき、ポットににまいて苗を作ってから植え付ける方法、どちらでも可能です。
直まきのやり方
1カ所に2~3粒まいて、土を1cmほどかぶせて発芽まで乾かさないようにします。発芽して双葉が完全に開いたら、1本に間引いて育てていきます。芽同士が近い場合、引っこ抜くように間引くと残すつもりの芽も一緒に抜けたり、根を傷つけることがあるので、はさみで付け根からちょん切って間引きます。
ポットまき
用土を入れた9cmのビニールポットに2~3粒まいて、発芽したら1本に間引きます。本葉(双葉の次に出てくる葉)が5~6枚の頃までに、土をくずさないようにやさしく植え付けます。ヒマワリはあまり移植を好まず、大きくなった苗は根付かずに枯れたり、充分生長できないことがあるので、手遅れにならないよう、植え付けるタイミングには気をつけます。
かかりやすい病害虫
害虫 アブラムシ ハダニ
アブラムシは茎葉、蕾に付いて吸汁します。ハダニは高温乾燥期に発生しやすく、葉裏について吸汁します。どちらも植物を弱らせるので、薬剤を散布して駆除します。特にハダニは小さくては裏に付くので発見が遅れがちです。葉が小さな針くらいの大きさに点々と色が抜けたようになっているとハダニの可能性が大きいので確認しましょう。
まとめ
移植は苗の小さいうちに
発芽温度が高めなので早まきしない
肥沃な土なら肥料はあまり要らない
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