ハクチョウゲの育て方
アカネ科 学名:Serissa japonica 用途 鉢植え 露地植え 盆栽 常緑性の低木で、樹高は60cm~1m程度に収まります。す。生長が早く、芽吹く力が強く、細かい枝葉を密生させるのが特長で、江戸時代から生け垣や植え込みなど庭園に利用されていました |
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開花期 |
植え付け |
剪定(刈り込み) |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
芽吹く力が非常に強く枝分かれもするので、刈り込む時期を間違えて枯らすという心配はあまりありません。春から秋の間、枝が伸びすぎて樹形が乱れたら適宜刈り込みます。太い枝からもよく芽を出すので下葉の枯れ上がってしまった株は4月頃に思い切って短めに刈り込みます。
刈り込みのコツ
ハクチョウゲは春に新しく伸びた枝が7月頃にいったん生長を止める一次生長と、夏に再び枝を伸ばし10月頃に生長を止める2次生長の年に2回、枝の生長期があります。刈り込みは春から秋なら随時可能ですが、例えば春の枝がよく伸びる時期に刈り込んでも、一次生長の終わり頃にはまた枝が伸びていて樹形が乱れていることがあります。一次生長と二次成長、それぞれの終わり頃(だいたい7月の上旬と10月の上旬)に乱れた枝葉を刈り込むようにすると頻繁に刈り込みをせずに整った樹形をキープできます。
日当たり・置き場所
半陽樹で明るい日陰でも育てることができますが、できるだけ日当たりの良い場所の方が好ましいです。日陰では枝が枯れやすく、枝分かれが粗くなり葉や花の付き方もまばらになってしまいます。
水やり・肥料
肥料は2月~3月に与えます。スコップなどで株元をぐるりと一周するようにザクザクと溝を切ってそこに堆肥や鶏糞、もしくは少量の化成肥料を施します。溝を切ることにより根が切られて新しい根が伸びやすくなり、結果として芽吹く勢いが強くなります。
用土
特に土質を選ばずによく育ちますが、水はけの悪い場所だは根腐れを起こしやすいので避けます。
植え替え・植え付け
植え付けは春から秋の成長期でしたらいつでも可能です。根付きやすい樹木ですが、根の張りがやや粗めです。枝葉がよく茂った株は全体を短く切り詰めてから植え付けた方が、余分な水分の蒸発が抑えられて根付きやすくなります。
植え付ける場所は大きめに掘って堆肥を多めに混ぜ込んでおき、水をたっぷり与えて十分湿らせておきましょう。
ふやし方
株分けもできますが、非常に根付きがよいのでさし木がおすすめです。適期はは5月~9月です。
さし木は刈り込みを行った際に切り落とした枝を6~10cmの長さにし、赤玉土に挿します。やや太めの枝(鉛筆くらいの太さ)を地面に直接挿してもよいでしょう。
ハクチョウゲはやや短命
ハクチョウゲはやや短命な樹木で10年も経つと株が衰えて、だんだん枝枯れが目立つようになります。生け垣などにしている場合はあらかじめ挿し木で株を作っておき、古株が枯れてしまったら新しい株と植え替えるようにすればよいでしょう。
かかりやすい病害虫
性質が丈夫でほとんど病害虫の心配はありませんが、春先にアブラムシが発生することがありますので、発見次第駆除します。
まとめ
樹形が乱れたら刈り込みます
やや短命で10年以上経過すると枝枯れが目立ってきますので新たな株と植え替える
日当たりの良い場所を好みます
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