パキラの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- パンヤ(アオイ)科
- 学名
- Pachira
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
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- 大きさ
- 高さ7m~15m(観葉植物としては2m)
- 耐寒性
- ややよわい(5℃以上)
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
育て方
- ・明るい日陰でも育つが、枝葉が間延びしやすい
- ・どこで切り戻しても新芽がでてくるので、枝はばっさりと切り落としてもよい
- ・冬越しは5℃~7℃
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植えかえ | 5月~7月 |
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肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
切り戻し・仕立て直し
鉢の中が根でいっぱいになって根づまりをおこしてしまうと、下の方から葉が落ちていくことがあります。そのような場合は葉のなくなった枝を切り戻して、仕立て直しを行いましょう。パキラは生育旺盛で枝や幹のどの部分で切り落としても、わきから新芽がでてきます。
葉が全部落ちて枯れたように見える株でも、幹や枝を切ってみて断面がまだ緑色なら、復活できる可能性大なので、切り戻してみましょう。ただし、幹全体が腐ってしまったり根が腐ってしまったりすると復活させるのはなかなか難しいようです。作業の最適な時期は5~7月頃です。冬は生育が鈍り新芽も出にくいので生育が旺盛な時期に行うようにしましょう。
大きくなりすぎて困った場合も、同様に好きな部分で切り戻して仕立て直すとよいでしょう。
斑入り品種の注意点
斑入りの品種はもともと生育が弱く、強光線に当てると葉焼けしやすい性質があります。生育の弱さを解消するために生育旺盛な普通の品種(葉の緑色のもの)に接ぎ木されたものが出回ることがあります。この接ぎ木された斑入り品種は接ぎ木された部分よりも下で枝や幹をばっさりと切ってしまうと当然の事ながらでてくる新芽はすべて普通の品種の葉になってしまいます。接ぎ木株と知らずに購入して、ばっさりと切ってしまうこともあるので、特に斑入りの品種は気をつけましょう。
接ぎ木をされたものは接ぎ木テープが巻かれていたり、その部分だけ幹や枝が盛り上がっているので、見分けがつきやすいと思われます。
日当たり・置き場所
ある程度の日陰でも育ちますが、あまり日当たりが悪いと枝が間延びしてバランスが悪くなることがあります。生育期はできるだけ日に当てた方ががっしりとした株に育ちます。5月~7月は屋外の良く日の当たる場所が理想的です(室内の日当たりの良い場所でも可)。
しかし真夏は強烈な直射日光によって葉が焼けてしまうことがあるので、午前中は日が当たるけれども午後からは日陰になるような場所や、一日を通して明るい日陰で育てるようにしましょう。
熱帯の植物で寒さには強くないので、冬は室内で育てます。越冬温度は5℃~7℃を目安に、できればそれ以下にならないように気をつけましょう。室内の日当たりの良い窓際などが適しますが窓際は夜間に冷えますので気をつけましょう。
インテリアグリーンとして育てる場合、一年を通して室内の日当たりの良い場所に置いていても充分に育ちます。
水やりと肥料
5月~9月の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。多少水やりを多くしても失敗することは少なく、乾燥にも強いので乾かし気味にしてもしおれにくいです。室内のあまり日の当たらない場所で育てる場合は水やりを多少控えてやや乾燥気味にした方、が間延びしにくくなります。
秋から冬にかけては徐々に水やりを控えて、真冬は土が乾いて2~3日経ってから水を与えるようにします。ただし真冬でも15℃以上気温が保てる場合は通常通り水やりを行います。
肥料は5月頃に観葉植物用の固形肥料などを鉢の大きさに応じて土の上に置くだけで充分です。それ以上は必要ありません。もし大きな株にしたい場合はその後も2~3ヶ月ごとに同様の肥料を与えます。生育期に肥料を多めに与えると加速度的に大きくなることがあります。
気温が下がってくると生育も鈍り、肥料も必要としないので、冬の間は肥料を与えません。
適した土
水はけが良ければ特に土質は選びません。市販の観葉植物用土を使用するか、土をブレンドする場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜたものを使います。
植え替え・植え付け
生長が早いので、すぐに鉢の中が根でいっぱいになって根づまりをおこしてしまいます。根づまりをおこすと植物が水を吸えなくなって葉が落ちてしまいます。
鉢の底から根が伸びでているようなら植え替え時期です。作業の適期は5月~7月です。鉢から抜いた株はまわりの古い土を1/3ほど落として、傷んで黒ずんだ根を切り落として、一回り大きな鉢に新しい土で植え替えましょう。
ふやし方
さし木かタネまき(実生)で増やすことができます。
さし木は仕立て直しの時に切り落とした枝を利用して行います。枝を2節くらいの長さで切り取って大きな葉は半分くらいに切ってから土にさします。適期は5月~7月頃です。ただしこの方法でふやした株はパキラ特有のずんぐりとした幹になりません。
タネから育てた実生苗はずんぐりとしたとっくり型の幹になりますが、タネが市販されていないことと、育てていても花が咲いて実が付くことがまれなので(主に木の大きさなどの関係で)一般家庭でタネから育てる方法は一般的ではないでしょう。
かかりやすい病害虫
夏の高温乾燥期にハダニが発生します。主に葉の裏について植物の栄養を吸います。湿り気のある環境を嫌がるので、水やりをする際に葉の表裏にも水をかけたり、霧吹きでときどき葉に水をかけあげることである程度予防することができます。
楽しみ方
水栽培
パキラは原産地の熱帯アメリカでは水辺に好んで生える植物です。だからというわけでもないかもしれませんが、水栽培で育てることも可能です。方法は土をきれいに洗い流したパキラをビー玉やハイドロボールを敷いたビンの中に入れて、水を常に根が触れるくらいのところまで入れておくだけです。肥料は春から秋の間、薄めの液体肥料を数回与えます。ただ、根がむき出しの状態なので冬の最低気温が10℃以上保てない場合は枯れてしまうことがあります。土で育てた方がよく育つとは思いますが、インテリアとしての楽しみ方のひとつと考えてみてはいかがでしょうか?